ヒュースタ日誌

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創刊20周年記念イベントのご報告(2日目)

2022年11月10日 10時00分00秒 | 記念企画
 きのうに続いて「メールマガジン『ごかいの部屋』創刊20周年記念オンライン会」(ご20会)の報告を申し上げます。きょうは2日目のイベントについて。

 2日目のイベント『第1回ヒュースタ超会議』には、定員の50人に対して当日参加は39人にとどまりましたが、アーカイブ視聴のお申し込みが15人もいらっしゃり、キャスティングへの関心の高さがうかがわれました。

 第1部の記念講演では『ごかいの部屋』筆者の丸山が2007年頃からチラシに記載している3つの売り文句に合った講演ネタを挙げて、丸山オリジナルの不登校・ひきこもり論を具体的に説明しました。
 「丸山さんの願いと思いの考え方や、エネルギーの底広のビーカーの話は、学校に行けなくなった息子の心理を知る上で、とても役立ちました」「今の我が家にとって参考になりました 」など、アンケートでも好評でした。

 第2部の「居場所中継」では、ひきこもり当事者会「MeEPle 」(ミープル)主宰者の兼井さんが体調不良のため、中継を取りやめ兼井さんがスライドを使って説明するかたちに変更しました。実際の場面を見られないことを豊富な写真によってある程度カバーし「参加者の皆さんがとても楽しそうで、 場の雰囲気の良さが伝わってきました 」というアンケート回答がありました。

 第2部が時間をオーバーしてしまったため開始が遅れた第3部の「当事者パネルトーク」。
 トークゲスト3人による『ごかいの部屋』の感想を交えた自己紹介から始まり、この4人による初めての当事者パネルトークからの10年間のひきこもり分野の変化を、丸山が説明し林恭子さんが補足しました。続いて、今回のテーマである当事者活動について丸山が勝山実さんの見解を求めると、行政や政治に関わるようになった当事者活動を舌鋒鋭く批判。不登校経験者の伊藤書佳さんも「教育機会確保法」反対の立場から法律制定のリスクを指摘するなど、ほかでは見られない刺激的なやりとりが続き、あっという間に終了時間が来てしまいました。
 10年前から8年前にかけて3度実施した当事者パネルトークでは、ひきこもり理解を広めようとすることで4人の方向性が一致していましたが、今回の緊張感あふれるやりとりは当事者活動の方向性の違いを白日の下にさらし、時代の流れを実感させました。
 
 アンケートでは、予想どおり第3部が突出して高評価でした。「面白かった」「興味深かった」といったお声が多数あり、触発されたかのように長い感想・意見を書いてくださった方も複数人おられました。ただ、であったからこそ「時間が足りなかった」というご不満や「続きをやってほしい」というご要望がそれぞれ何人もの方から出されました。この点につきましては前述のとおり第2部で時間が押してしまった丸山のミスによるものであり、申し訳ないとともに次の機会を模索したいと考えております。

 去年の「設立20周年記念イベント」2日目では第2部の「居場所リレー中継」が、この日の「創刊20周年記念イベント」2日目では第3部の「当事者パネルトーク」が、それぞれメインプログラムになりました。そこで「第1回ヒュースタ超会議」とありますように、来年からは毎年10月に必ず「ヒュースタ超会議」を開催し「居場所中継」と顔ぶれを変えての「当事者パネルトーク」を実施してまいります。

 この2日間にご参加くださった皆様、ご出演くださった皆様、スタッフの皆様のおかげですばらしい2日間になりましたこと、心からお礼申し上げます。

 なお、この2日間のアンケート回答(転載許可をいただいているもの)は、精選して『ごかいの部屋』の来年1月配信号「ヒューカイブ」欄に転載させていただきます。

 今後ともメールマガジン『ごかいの部屋』ならびに当スタジオのイベントを、ご注目ご紹介くださいますようお願い申し上げます。


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