ヒュースタ日誌

相談機関「ヒューマン・スタジオ」の活動情報、ホームページ情報(新規書き込み・更新)を掲載しています。

「不登校・ひきこもりセミナー2024」開催報告

2024年07月16日 18時40分44秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 各地で梅雨末期の豪雨に見舞われていますが、皆様ご無事でお過ごしでしょうか。

 さて、遅くなりましたが標記イベントを報告いたします。
 
 去る4月29日、横浜市の地域福祉施設「すすき野地域ケアプラザ」様がイベント等に使用する多目的ホールをお借りできたおかげで、会場とZOOMのハイブリッド開催が初めて実現。会場参加21人、ZOOM参加28人の計49人という当イベント最多のご参加をいただきました。

 今回は、代表の丸山の著書『不登校・ひきこもりが終わるとき』の旧版実売1万部達成と新装版の出版記念として開催。第1部の講演で冒頭その2点にふれたうえ、受付配布資料のなかに新装版のチラシを入れました。

 プログラムは例年どおりの2部制。第1部は代表の丸山(写真左)が講演、第2部の分散会は「対談」と「座談会」です。

 今回は、対談ゲストの岡本圭太氏(写真右から2番目)の著書『ひきこもり時給2000円』と丸山の著書や当メルマガとの共通点を網羅した内容にするため、講演でも同氏の著書から「表現が違うだけで同じことが書いてあるな」とか「これはこういう言葉で表現できるな」と丸山が感じた点を挙げて自分の表現でお話しする、という初めての内容になりました。

 挙げた点は、事前に当スタジオの公式ブログに書いたものから多少変更して次のとおりです(カッコ内に=で記載したのが丸山の表現です)。
*ひきこもりのきっかけは警告(=無意識からの指令)
*終結の様相(=底つき)
*遠くに強くて近くに弱い(=会話の地層)
*「お茶入ってるよ」、居場所の雰囲気(=本人の現状を気にしない)
*自立ありきで就労をめざすことへの戒め(=適応力より自律力)

 そのため、アンケートでは丸山の著書を既読の方から “新たな情報は得られなかったものの(略)本で言われていることがよりリアルに理解できました” や “当事者と支援者ふたつのご経験のあるおふたりが、同様の見解に至っている点を学ぶことが出来、大変貴重なご講義であった” など「真新しさはなかったが整理できた」とのお声が数人ありました。

 第2部の分散会では「対談」はそのまま、「座談会」は前回配信会場に使わせていただいた1階の部屋に移動して、それぞれ実施しました。
 毎回丸山と同じ “経験者相談員” という立場の方をお招きして行う「対談」では、前述のとおり岡本圭太氏をお招きし、最初に岡本氏からひきこもり時代からここまでの来し方と著書出版の経緯などをお話しいただいたあと、丸山の進行で互いの著書の特徴の比較や講義で挙げた以外の共通点を順次共有し語り合いました。

 具体的は、事前に公式ブログでご紹介した下記の点です。
*対談のタイトルについて(岡本氏の書作物のタイトルを絡めて)
*丸山の著書と岡本氏の著書に共通点が多いことについて
*ひきこもり本人の心理について(年齢の影響)
*ひきこもり時代とその後の心境について(自然な内的作業を経ることの大切さ)
*経験者の感覚(自分の保険証を持つ喜び、「よくここまで生きてきたな」)について
*相談する側受ける側(相談しづらい心理、人間関係の溜めがあるかないかによる進展の違い)

 アンケートには “お二人のコメントが心に刺さるものばかりでした。岡本さんの「溜め」のお話もとても参考になりました。家族として、息子の「溜め」で有り続けたいと思いました” という親御さんや “自分と同じように考えている丸山さんや岡本圭太さんの話を聴いて、私が本当に行きたかった世界は認めてもらえないあちらの世界ではなく、同じように考えたり感じたりしているこちら側なのかもしれない、と気付かされた気がします” という当事者の方の、それぞれ思いのこもったご感想がありました。

 毎回連続講座「ヒュースタゼミナール」(ヒューゼミ)の修了者からお二方にお話しいただく「座談会」では、「障害やひきこもりの当事者の親なきあと問題に取り組んでいる不登校母」という共通点を持つお二方(写真スクリーン)に、ヒューゼミでゲスト講師をつとめている割田大悟氏(写真いちばん右)が、ヒューゼミの感想やそれぞれの活動について質問していきました。

 お二方の熱いお話が続く内容になったことで、アンケートには「参加者を含めて皆で話し合うようなスタイルを勝手に想像していたので、事前に抱いていたイメージとのギャップがありました」というご不満もありましたが「保護者でもある方達が親なきあとに悩む方々を支援されていることに感銘を受けました。また、そのような活動があることを初めて知り、心強く思いました」「割田さんの司会が分かりやすく良かった。また、お寺にも相談できる選択肢が知れてよかった」など、新しい支援活動の可能性に希望を抱いた方が多かったようでした。

 今回は、ZOOM運営に前回のような大きなミスはなかったものの、会場参加の皆様に配布するアンケート用紙の用意が間に合わなかったことや、講演のなかでホワイトボードに板書した図をZOOM参加者にうまくお見せできなかったことなど、運営面に未熟さを露呈した回となりました。来年はこれらの課題を解消して開催する所存ですので、ぜひまたお楽しみにしていてくださいますようお願いするしだいです。

 会場スタッフを務めてくださった皆様、ご登壇の皆様、ご参加の皆様に、心からお礼申し上げます。

※本欄に転載したアンケート回答は、ご許可くださった方のものから選ばせていただきました。
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「不登校・ひきこもりセミナー2024」直前情報

2024年04月26日 04時52分05秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 きのうから季節が進んだような暑さの神奈川県ですが、皆様の地域はいかがでしょうか。

 さて、標記イベントが、いよいよ3日後に迫りました。お申し込みくださった方々には心からお礼申し上げます。
 
 ただ、会場20人、ZOOM30人の定員にはまだ達していませんので、ご検討中の方はぜひご参加を、あるいは必要と思われる方へのご紹介を、それぞれお願いするしだいです。事前お申し込みはPeatixのほか当スタジオ宛お電話またはメールでも承っております。
 当日になって参加できることになった方は、会場参加の場合会場受付で、ZOOM参加の場合正午までにメールで、それぞれ受け付けますので、当日までご参加をご検討くださいますようお願いいたします。
 なお、ZOOM参加の方への入室URLなど参加案内は、前日から当日正午にかけてお送りします(当日の締め切り間際にお申し込みの方へは正午を過ぎますのでご了承ください)。

↓ 申込フォーム付き告知ページへのダイレクトアクセスはこちら

↓ メールでのお問い合わせ・お申し込み
husta.maru@@gmail.com(@をひとつにして送信ください)

 なお、当日の詳細につきましては、代表の丸山が自身の公式ブログに記しましたので、そちら ↓ をご一読ください。

 この機会に「登壇者と参加者」または「参加者どうし」で交流しませんか。

 登壇者一同、全国各地からご参加の方々と交流することを楽しみにしております。

↓ メールでのお問い合わせ・お申し込み
husta.maru@@gmail.com(@をひとつにして送信ください)
↓ 電話でのお問い合わせ・お申し込み
0466-50-2345(業務中や移動中にはつながらないことがあります)
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「不登校・ひきこもりセミナー2024」プログラムのご紹介(3)

2024年04月19日 11時30分00秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 天候不順の神奈川県ですが、皆様の地域はいかがでしょうか。
 先日の地震に被災された方には、心よりお見舞い申し上げます。

 さて、来たる29日(月祝)に開催する標記イベントにつき、先月29日に本欄で「金曜日ごとに詳細情報をお知らせ」とお伝えしましたとおり、本日はその第3弾として、第2部の座談会をご紹介します。

 毎回、当スタジオが通年開講している連続講座「ヒュースタゼミナール」(ヒューゼミ)の修了者からおふたりが登壇し、ヒューゼミで毎年1回ゲスト講師を務めている割田大悟氏(ひきこもり当事者グループ「ひき桜」in横浜代表)のコーディネートで、ヒューゼミでの学びや自身の活動について語るグループ。
 2019年の第2回には家族会を立ち上げたおふたりが、2023年の第6回には支援活動を志している当事者親と精神科訪問看護ステーションを設立した看護師が、それぞれ語りました。

 今回は “障害やひきこもりの当事者の親御さんの「親なきあと問題」の支援活動にたずさわっている不登校母” という共通の立場のおふたりが語ります。
 このおふたりは、親なきあと問題に取り組む宗教施設の全国ネットワーク団体の理事と加盟寺院という、言わば同志。
 その立場から一般とは違う支援活動の理念に加え、親の立場からわが子の不登校や発達・障害に対応してきた経験、それらを踏まえてヒューゼミでどのように学んだか、といった多岐にわたる語りが今回の注目点です。

 「ひきこもりの8050(はちまるごーまる)」(80代の親が50代の子どもを養っている)が社会問題になっている今、家庭と支援現場のリアルから多くの気づきが生まれ、参加者全員による豊かな対話が展開することでしょう。 

 わが子の不登校や発達特性、あるいは自分なきあとといった課題に直面している親御さんや、不登校・おとなひきこもりに関する学習・研修のあり方を考えたい方にはぜひお選びいただきたいグループです。

 当日までいよいよあと10日。まだまだ定員に余裕がありますので、ご関心の方は、 ↓ のリンク先告知ページで全体をご確認のうえ、ふるってご参加またはご紹介をお願いいたします。


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「不登校・ひきこもりセミナー2024」プログラムのご紹介(2)

2024年04月12日 16時20分00秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 桜の花吹雪が美しく待っている神奈川県ですが、皆様の地域はいかがでしょうか。

 さて、来たる29日(月祝)に開催する標記イベントにつき、先月29日に本欄で「金曜日ごとに詳細情報をお知らせ」とお伝えしましたとおり、本日はその第2弾として、第2部の対談をご紹介します。

 毎回、代表の丸山と同じ “不登校またはおとなひきこもりの経験者相談員” という立場にある方をお招きし、丸山と対談しています。
 今回は、昨年12月に出版されたばかりの『ひきこもり時給2000円』の著者であり丸山とも旧知の岡本圭太氏をお招きしています。
 出版から10周年を迎えたとともに新装版の出版から2か月になる丸山の著書『不登校・ひきこもりが終わるとき』と数多くの共通点を持つ同書。そこで、最初に岡本氏から自己紹介と話題提供をいただいたあと、同書から丸山とのひきこもり観の共通点を取り上げて語り合います。具体的には、次の点を予定しています。

*対談のタイトルについて(岡本氏の書作物のタイトルを絡めて)
*丸山の著書と岡本氏の著書に共通点が多いことについて
*ひきこもり本人の心理について(年齢の影響)
*ひきこもり時代とその後の心境について(自然な内的作業を経ることの大切さ)
*経験者の感覚(自分の保険証を持つ喜び、「よくここまで生きてきたな」)について
*相談する側受ける側(相談しづらい心理、人間関係の溜めがあるかないかよる進展の違い)


 来週金曜日は、第2部の「座談会」をご紹介します。


 ご関心の方は、 ↓ のリンク先告知ページで全体をご確認のうえ、よろしければご参加またはご紹介をお願いいたします。
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「不登校・ひきこもりセミナー2024」プログラムのご紹介(1)

2024年04月09日 10時00分00秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 新年度・新学期を迎えた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 さて、来たる29日(月祝)に開催する標記イベントにつき、先月29日に本欄で「金曜日ごとに詳細情報をお知らせ」とお伝えしましたが、事情により先週金曜日に掲載できなかった詳細情報を本日掲載いたします。
 本日お知らせする情報は、第1部の講演です。

 毎回恒例、代表の丸山による講演は『不登校/ひきこもり状態への理解と対応~岡本説に関連して~ 』と題し、第2部の「対談」にお招きする岡本圭太氏の著書『ひきこもり時給2000円』からの引用で構成するという初めての内容。
 同書のなかから、丸山がメールマガジン『ごかいの部屋』のコラム(掲載文)欄やその一部を収録した『不登校・ひきこもりが終わるとき』に書いている点と「表現が違うだけで同じことが書いてあるな」とか「これはこういう言葉で表現できるな」と感じた部分を挙げた同メルマガ3月配信号のコラム(掲載文)をもとに構成しています。
 お読みでない方のために挙げておきます。カッコ内に=で記載したのが丸山の表現です。
 *ひきこもりのきっかけは警告(=無意識からの指令)
 *遠くに強くて近くに弱い(=会話の地層・関心の積み木)
 *望ましい接し方(=本人の現状を気にしない)
 *自立ありきで就労をめざすことへの戒め(=適応力より自律力)
 *やろうと思ってから実行するまでの逡巡(=願望と実行の間)

 丸山と岡本氏のひきこもり論の共通点は、第2部の「対談」だけでは網羅し切れないほど多いため、この講演にも採り入れることになったものです。

 第2部の「対談」につきましては、今週金曜日にご紹介します。

 ご関心の方は、 ↓ のリンク先告知ページで全体をご確認のうえ、よろしければご参加またはご紹介をお願いいたします。
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「不登校・ひきこもりセミナー2024」開催趣旨のご説明

2024年03月29日 16時15分30秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 急に寒気が去って暖かな日和となった神奈川県ですが、皆様の地域はいかがでしょうか。

 さて、2週間前に発表した標記イベントが、開催1か月前になりました。そこで、これから金曜日ごとに詳細情報をお知らせしてまいります。

 まずは、イベントの開催趣旨をご説明いたします。

 当スタジオでは、2002年12月から2014年3月までの11年4か月にわたって「青少年支援セミナー」という定期イベントを20回開催してきました。
 毎回、神奈川県内に所在する多くの不登校・おとなひきこもり関係団体にご登壇いただき先進的なテーマで開催していましたが、最後の3回では林恭子・勝山実・伊藤書佳の各氏を招いて当事者経験者によるオリジナルのフリートークがご好評をいただいていたため、その経験を引き継ぐイベントを「不登校・ひきこもりセミナー」という名称で復活させることにし、3年間の空白を経た2018年度から毎春開催することにしたものです。

 当スタジオでは、前年度から不登校とおとなひきこもりの理解と家族支援のあり方を学ぶ連続講座「ヒュースタゼミナール」を通年開講するようになったこともあり、その学習の導入にもなる “不登校・ひきこもり入門” を経験者が伝えることを趣旨としています。
 各プログラムの軸となる「講師兼対談者・対談ゲスト・座談会進行役」の三者を毎回不登校とおとなひきこもりの経験者に限定してキャスティングしています。

 毎回同じプログラムですので内容がイメージしやすい定期イベント。今回は久しぶりに会場開催であるうえオンライン参加も可能にしました。不登校とおとなひきこもりについて基本的に理解したい方や連続講座「ヒュースタゼミナール」にご関心の方は、ぜひ末尾にリンクした告知ページで詳細ご確認のうえ、よろしければお申し込みまたはご紹介をお願いいたします。

 当日、ひとりでも多くの方とお目にかかることを楽しみにしております。


↓ 告知ページ(申込フォーム付き)を見る

↓ 2週間前に発表した開催情報を見る
「不登校・ひきこもりセミナー2024」開催のお知らせ - ヒュースタ日誌
↓ メールでのお問い合わせ・お申し込み
husta.maru@@gmail.com(@をひとつにして送信ください)
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「不登校・ひきこもりセミナー2024」開催のお知らせ

2024年03月15日 11時56分01秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 桜のつぼみが膨らんできた神奈川県ですが、皆様の地域はいかがでしょうか。

 さて、2002年12月から2014年3月までの間に20回開催した「青少年支援セミナー」の趣旨を引き継ぎながら新たな視点で開催している標記イベントですが、今年の第7回は来たる4月29日(月祝)に会場とオンラインの併用で開催するはこびとなりました。

 今回は旧版『不登校・ひきこもりが終わるとき』の実売1万部達成と同書の新装版出版を記念して、同じ “当事者本” 『ひきこもり時給2000円』の著者である岡本圭太氏を対談ゲストに招きます。

 第1部は講演。
 代表兼相談員の丸山が、長年執筆しているメールマガジンの3月号に書いた「『ひきこもり時給2000円』から共通する点を取り上げながら説明した文章」をもとにお話しするという、今回限定の内容です。

 第2部では「対談」と「座談会」というふたつのグループに分かれて分散会を行います。
 どちらのグループも参加者全員との対話を行います。

 毎回丸山と同じ「不登校/ひきこもり状態の “経験者相談員” 」をお招きしての「対談」を行うグループ。今回は前記のとおり岡本圭太氏との “当事者本著者対談” として、氏の著書と丸山の著書やメールマガジンとの共通点を取り上げながら語り合います。

 当スタジオが毎年通年開講している連続講座「ヒュースタゼミナール」の修了者が語る「座談会」を行うグループ。今回は、今年度の修了者(6期生)のなかから、親と相談・支援の関係者という立場のおふたりが、同ゼミのなかの1回で講師をつとめている割田大悟氏の解説と進行により、不登校・ひきこもりへの学びと自身の活動について語ります。

  “講師・対談者・ファシリテーターが全員元当事者” という徹底したキャスティングによる “不登校・ひきこもり入門” と銘打った本イベント。
 不登校/ひきこもり状態を理解したい方はもとより、見方や対応・支援のあり方を知りたい方、ご参加のうえ考え合ってみませんか。

 詳しい開催要項は下記リンク先ページでご覧のうえ、よろしければご紹介またはお申し込みをお願いいたします。

 追ってさらに詳しい情報をお伝えしますので、今後とも本欄にご注目ください。


↓「Peatix」に掲載した開催要項を見る
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「不登校・ひきこもりセミナー2023」開催報告

2023年05月23日 15時00分24秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 気温が前日から10℃以上下がって寒い神奈川県ですが、皆様の地域はいかがでしょうか。

 さて、きのうで開催から1か月が経過した標記イベントを報告いたします。
 
 今回は、横浜市の地域福祉施設「すすき野地域ケアプラザ」様の部屋をお借りして配信会場を設置したおかげで、会場参加者が5人加わり、会場開催していたかつての雰囲気が少しだけよみがえりました。
 プログラムは例年どおりの2部制。第1部は代表の丸山(写真左上)が講演、第2部の分散会は「対談」と「座談会」です。

 講演では、メールマガジンの3月号に執筆したコラムを読み上げたうえで具体的にお話をするという、家族会「しゃべるの会」で最初にやっていた方法を採り入れたうえでお話の部分をふくらませました。
 これは「しゃべるの会」の開催を半減させたため4月開催がなくなったからですが、今回は『持続可能な支援目標「SSGs」緒論~復帰か人生の幸せか~』という斬新なテーマだっただけに、この試みはうまくいったようでした。実際、講演後の質疑応答の時間には会場でもZOOMのチャット欄でも、次々とご質問をいただきました。
 アンケートには「当事者にも家族にも優しい内容のお話で、気持ちが楽になりました」「家族の揺れる心情に伴走できる支援者の育成も必要ではないでしょうか」など、親御さんのお気持ちが表れたご感想が多く見られました。

 第2部の分散会では配信会場で「対談」が、隣の小さな部屋で「座談会」が行われましたが、ZOOMのブレイクアウトルームに移動していただく方法をうまく伝えることができず、全員移動するのに30分を要してしまいました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

 まず、毎回丸山と同じ “経験者相談員” という立場の方をお招きして行う「対談」では、丹波篠山市のNPO法人「結」で相談と支援を実践している不登校・おとなひきこもり経験者の渡辺聖史氏(写真右上)が体験を中心にお話しされたあと、丸山が最初の質問をしている間に参加者から質問が来たため、さっそく質疑応答に切り替えました。丸山とふたりで交互に、あるいは丸山が補足しながら、すべての質問にお答えし意見交換しました。
 アンケートには「相反する気持ちが同居していて、どちらかに傾きながらも、ゆっくりゆっくり自分の気持ちを整えて力を蓄えていくんですね」「帰宅して娘に話すと、とても共感できると言っていました」など、当事者の気持ちが伝わったことがわかるご感想ばかりでした。

 毎回連続講座「ヒュースタゼミナール」(ヒューゼミ)の修了者からお二方にお話しいただく「座談会」では、ヒューゼミでゲスト講師をつとめている割田大悟氏(写真上真ん中)が「リカバリー」について解説したあとお二方に質問していきました。
 こちらをお選びくださった参加者のうちおひと方はアンケートに、下記のような内容の一端がわかるご感想を書いてくださいましたので、そのまま転載させていただきます。
 「印象に残ったのは、ゼミナールではロールプレイングが一番大変だったとお二方ともおっしゃっていたことです。その大変さを乗り越えれば見方が大きく変わるのでしょうか。気になります」
 「葭原さん(写真左下)のご発言では、丸山さんの助言を受けて「考えて考えて考えて」ご自身のことを大事にできるようになったというお話が胸を打ちました」
 「ogawaさんのように不登校・ひきこもりのことを学ばれた看護師さんは当事者・家族から大歓迎ですし、そのような方が増えるといいな、と思います」

 前述のような運営上の不手際はあったものの、内容的にはご満足いただけた方が多かったようで、アンケートには「とてもインパクトのあるイベントでした。考え方を見直す良い機会となりました」「丸山様の優しいお人柄が現れているイベントで、癒されました」など、ご好評の声が大多数でした。

 ご参加くださった方、配信会場を貸してくださったうえ運営にもご協力くださった「すすき野地域ケアプラザ」のご担当の方(写真右下)、ありがとうございました。

※本欄に転載したアンケート回答は、ご許可くださった方のものから選ばせていただいています。
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「不登校・ひきこもりセミナー2023」直前情報

2023年04月19日 18時01分52秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 きょうあしたは初夏の気候の神奈川県ですが、皆様の地域はいかがでしょうか。

 さて、標記オンラインイベントが、いよいよ3日後に迫りました。
 まだ定員30人の3分の2も埋まっておりませんので、ぜひご参加をご検討いただきたく存じます。お申し込みはPeatixのほか当スタジオ宛メールでも承っております。

↓ 申込フォーム付き告知ページへのダイレクトアクセスはこちら
不登校・ひきこもりセミナー2023(メール申込可能)
↓ メールでのお問い合わせ・お申し込み
husta.maru@@gmail.com(@をひとつにして送信ください)

 折しも、当イベントの開催を発表したあとに公表された内閣府の調査結果。15~64歳のひきこもり状態にある人は146万人と推計されました。これに、文科省の学校基本調査による一昨年度の不登校の小中学生24万人を加えると「不登校/ひきこもり状態にある人は約170万人」ということになります。
 この急増に対して、それでも「本人のペースに合わせて対応・支援することの大切さとそのポイント」を、登壇者全員の話からご理解いただける内容となっております。

 4日の本欄でも発表したとおり、今年度は公開業務(イベント、家族会、連続講座)を毎月1回に限るため、家族会を減らして5月に開催していた標記イベントを今月に開催します。
 そのため、家族会で毎回最初に行っている「メールマガジン(メルマガ)掲載文の読み上げと補足説明」を、当イベントの第1部=丸山の講演で行うことになり、講演の進め方が前回までとはガラリと変わります。タイトルも、先月配信したメルマガの当該文章とまったく同じです(副題はあらためて付けました)。
 捕捉説明の部分を膨らませてお話しする新しい方法での講演ですので、メルマガの登録読者様には復習になりますし、メルマガをお読みでない方にも最新の掲載文をお読みいただくことができます。

 また第2部の分散会では、どちらも後半を全員参加とし、ご意見ご質問をお受けします。
 この機会に「登壇者と参加者」または「参加者どうし」で交流しませんか。

 なお、Peatixでのオンライン申込は前日まで、メール申込は当日正午まで受け付けております。ZOOMの入室URLなど参加案内は、前日から当日正午にかけてお送りします。

 全体のプログラムと募集要項は、下記リンク先をご覧ください。
 登壇者一同、全国各地からご参加の方々と交流することを楽しみにしております。

↓ 神奈川県のひきこもり支援サイトに掲載された情報を見る
(令和5年4月22日)【オンライン】不登校・ひきこもりセミナー2023
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「不登校・ひきこもりセミナー2023」プログラムのご紹介(3)

2023年04月12日 10時30分45秒 | 不登校・ひきこもりセミナー
 毎日20度前後と暖かい日が続いている神奈川県ですが、皆様の地域はいかがでしょうか。

 さて、10後に迫った標記イベントにつきまして、水曜日ごとに詳細情報をお知らせする第3弾です。

 きょうは、毎回第2部でやっている分散会のもう片方=「座談会」の、今回予定しているゲストと内容をご紹介します。
 毎回、当スタジオが通年開講している連続講座「ヒュースタゼミナール」(ヒューゼミ)の修了者からふたりが話し手をつとめ、ヒューゼミのなかの1回でゲスト講師をつとめている割田大悟氏(ひきこもり当事者グループ「ひき桜」in横浜)が進行をつとめます。

 今回は、ひきこもり当事者の親であり2年続けて通年受講した方と、精神科訪問看護ステーションを設立した関係者の方、のおふたりです。
 最初に割田氏が話題提供として、不登校/ひきこもり状態の目標に据えるべき「リカバリー」について解説したあと、ヒューゼミの修了者が「自己紹介」「ゼミの受講動機や感想」「ゼミの内容を活かした今後の活動」といった点について割田さんの質問に答える予定です。

 不登校/ひきこもり状態について詳しくなかった方が、ヒューゼミの受講を通して学びを深めていく過程とそれを今後に活かしていこうとする “成長の軌跡” がうかがわれます。
 当事者や専門家による講演やパネルディスカッションなどとは違い、ご家族や一般の市民・学生に近い立場の話が聴けるうえ、最後にご意見ご質問も出していただける、肩の凝らないプログラムです。
 ひきこもり状態の長期高年齢化や精神障碍との関係に関心をお持ちの方は、ぜひご参加またはご紹介をお願いいたします。

 なお、案内チラシを手渡しまたは配布または配架してくださる個人・団体の方は、枚数をご指定のうえ下記宛メールでご請求ください。
 
↓ メールでのお問い合わせ・お申し込み・チラシご請求
husta.maru@@gmail.com(@をひとつにして送信ください)

 当日、ひとりでも多くの方とネット越しにお会いできることを願っております。
 全体のプログラムと募集要項は、下記リンク先をご覧ください。

↓ 3週間前に発表した開催要項を見る
「不登校・ひきこもりセミナー2023」開催のお知らせ - ヒュースタ日誌
↓ メールでのお問い合わせ・お申し込み
husta.maru@@gmail.com(@をひとつにして送信ください)
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