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語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】スズランの毒 ~スズランを贈るフランスの風習~

2017年05月03日 | 医療・保健・福祉・介護
 スズランは春が戻ってきたことを告げる花であり、幸福をもたらすといわれている。そこで1561年5月1日、フランスのシャルル9世は、毎年この日に宮廷の婦人たちにスズランの花を贈ることを決めた。この風習が庶民に広まって、フランスでは5月1日には大切な人にスズランを贈る習慣ができたという。
 日本原産のスズランは北海道の高原などに自生し、「君影草(きみかげそう)」などと呼ばれている。ところが、この清らかな花はコンバラトキシンなどの有毒成分がある。ヨーロッパでは子どもがスズランを挿してあった水を飲み、死亡したという事例があるそうだ(「薬草毒草300」朝日新聞社編)。
 このため、山菜と間違って食べると危険だとして、北海道立衛生研究所では、調理したスズランのコンバラトキシン残留量についての定量試験を行っている。コンバラトキシンは水溶性で脂溶性のため、調理の仕方によって残留量は変わるが無毒化はしないようだ。くれぐれも食べないように気を付けたい。

□南雲つぐみ(医学ライター)「スズランの毒 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年5月1日)を引用
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