語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】入浴剤の効き目 ~皮膚の血流量が短時間で増加~

2018年06月17日 | 医療・保健・福祉・介護
 夏だからといって、体は冷えないと考えるのは、逆かもしれない。エアコンの中で半袖の薄い服を着て、さらに冷たい飲み物を大量に取ると当然体は冷える。冬より無防備なのだ。
 特に、体脂肪が多く、筋肉量の少ない人は、一度冷えるとなかなかもとに戻りにくい。
 化学メーカーの花王(本社・東京)の研究では、お風呂に二酸化炭素と芒硝(ぼうしょう)の入った入浴剤を使うことで、さら湯に入浴するよりも、皮膚の血流量が短時間で増加するという結果が出た。芒硝とは、硫酸温泉のことで、日本の温泉によく含まれる成分だ。さらに、体内の深部体温が短時間で上昇して、体全体が早く温まるという結果も得られたという。特に、冷えや疲労を感じていた人に、入浴剤で2週間連浴するという臨床試験を行ったところ、自覚症状が改善したと60%以上の人が回答したそうだ。
 お湯につかりながら、首を回したり、両方の肩甲骨をくっつけるような気持で背中を伸ばしたり、軽くストレッチをしたりすると肩凝り解消にも効果があるだろう。

□南雲つぐみ(医学ライター)「入浴剤の効き目 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年6月16日)を引用


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