語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】清涼飲料水の糖分 ~肥満の要因~

2018年07月17日 | 医療・保健・福祉・介護
 WHO(世界保健機構)の発表では、2016年に世界中で肥満の子ども(5~19歳)は推定1億2,400万人に達しているという。肥満ではないが太り気味と見られる子どもは、2億1千万人に上るとされる。
 報告書では、子どもの肥満の原因として、砂糖を多く含む清涼飲料水や加工食品の取り過ぎを指摘している。
 ジュースやスポーツドリンクなどの清涼飲料水などに多くの糖が含まれていることはよく知られているが、「清涼飲料水が肥満を招く危険な要因は、糖の吸収されやすさ」だというのは糖尿病専門医の牧田善二医師。
 コメやパン、イモ類などの炭水化物にも糖は含まれるが、よくかんで食べ、胃で消化されることでじっくり吸収される。
 しかし、飲み物に含まれる糖は、胃に入ると瞬時に吸収されてしまう。そこで急激な血糖値の上昇が起こるという。
 牧田医師は「日本人の9割が誤解している糖質制限」(ベストセラーズ、899円)などで、肥満だけでなく糖尿病の増加、血糖の乱高下により気分が変調しやすいことなども警告している。

□南雲つぐみ(医学ライター)「清涼飲料水の糖分 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年7月11日)を引用


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