語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【米国】大学の負債が拡大、学費が高騰、学生と親にしわ寄せ ~学生ローン~

2014年09月15日 | 社会
 大学を出て20年以上経っても、学生ローンをまだ完済していない・・・・というのは日本だだけではない。米国にもザラにいる。オバマ大統領(53歳)が学生ローンを完済したのは、大統領就任の4年前だった。

 米国の大学の学費は、いったいいくらくらいなのか。最新の全米大学ランキング(米誌「USニューズ&ワールドレポート」)によれば、ランキング1位以下の2013~14年度の全学部平均学費は、
  (1)私立プリンストン大学・・・・40,170ドル(約425万円)
  (2)ハーバード大学・・・・42,292ドル
  (3)イェール大学・・・・4,4000ドル
  (4)コロンビア大学・・・・49,138ドル
  ・・・・
  (20)カルフォニア大学バークレイ校・・・・12,864ドル(日本の私立大学文系並み、ただし授業料のみ。寮費や教材費として1万ドル以上をさらに支払う)

 なぜ、ここまで高額なのか。
 理由1・・・・受験者数と定員数のアンバランス。高い学費に構わず、名門大学の「狭き門」に学生たちは殺到する。
 理由2・・・・大学の経営状態の悪化。施設の充実を名目に高額の出費を続けた結果、負債が膨らみ、全米の3校に1校の大学が業績悪化に見舞われた。そのしわ寄せを学生がかぶっているのだ。
 大学側が、学費を高く支払う州外の学生や海外留学生を優先的に合格させる傾向も、ここ数年間で拍車がかかった。

 学費高騰のため、学費補助(家庭の支払能力によって支給される)を受けようと、確定申告前に慌てて離婚して世帯収入を減らす「駆け込み離婚」まで発生している。事態は深刻なのだ。

□福田恵子(ジャーナリスト)「学費が高額で「駆け込み離婚」も 米国で大学の負債が拡大、“しわ寄せ”は学生に」(「週刊金曜日」2014年9月12日号)
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 【参考】
【ブラック企業】奨学金という貧困ビジネス ~学生の苦難(3)~
【ブラック企業】全身就活 ~学生の苦難(2)~
【ブラック企業】ブラックバイト ~学生の苦難(1)~
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