前の晩に雨が降り始め、テントを水場の軒下に移動して雨をしのぐ。
幸福に満ちた昨日とは打って変わって、早朝5:30から雨の中の自転車ツーリングとなる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/64/8e499d4038d4f68892ea9d8ae31cd578.jpg)
大樹町の歴舟川に懸かる歴舟橋。
8月15日午後8時半ごろ、同町の日高山系ペテガリ岳(1736メートル)などを東京理科大学ワンダーフォーゲル部4人が登山中、歴舟川上流にある中ノ川の沢沿いでテントを張っていたところ、鉄砲水とみられる濁流にのまれ、テントごと流され、3人死亡。
冥福を祈りながら歴舟川を渡るも、すでに最下流にあたるこの部分は激流、濁流と化している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/83/34c7d22013a6875a5ef30ab8b1983d5a.jpg)
黒い雲が来るや否や、雷があたりに落ち始める。
これには生きた心地がしない。
あたりには電柱の他、自分よりは高いものはなく、雷が自転車に落ちたら一発でthe endだ。
ガンガン雷が落ちる原野を走ること10km。やっと農業会館を見つけ、軒下で集中豪雨が過ぎ去るのを待つ。
その先の豊似のセイコマートで出会ったオヤジさん曰く、
「この先の道が閉鎖になっている!」
「北海道じゅう豪雨に見舞われている!」
「山の方ではガケ崩れがあり、集落が孤立している!」
やれやれ。
この先、200kmは鉄道が来ていないので、とにかく走るしかない。
今日中に襟裳岬を片づけないと、札幌には間に合わない!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/b3/bfa29194e8c8a704b7134a3674cddc42.jpg)
燦々と降り注ぐ太陽のもと、鼻歌まじりで快走するはずの黄金道路は・・・
見るも無残な鉛色の世界。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/e7/5acf071925f8236dd53db763727fdfa5.jpg)
雨と風の中、トンネルをいくつも潜り抜け、やっとの思いで襟裳岬へ。
春ではなく夏なのだが、本当に「なにもない」ところだ。
しかしながら、こういう時のためにガザばるゴアのパーカーを持ってきて本当に良かった。
だから毎年の装備にはゴアのパーカーははずせない。体温の低下、体の濡れを最小限に抑えることができるからだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/1c/d3f1ba90c14c4cf1d1231835ac234578.jpg)
強風で雲が飛ばされると、ほんの一瞬だが岬の風景が現れる。
数年前に親子で宗谷岬を自転車で訪れたことがある。大きな達成感を親子で味わった。
今日の襟裳岬の話は、あとで息子どもに語って聞かせよう・・・なんてことを考えながらもさすがに腹が減ってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/45/511cbed400e3c51f74a9839fe414f4c7.jpg)
「なにもない」のでは悔しいし、せめてもの記念と体を温めるためにラーメン850円を食べる。ちゃんとタラバ蟹の脚も入っていてこの値段はうれしい。
蟹の脚を食べれば、萎えた脚もちょっとは元気になるか!?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/68/e27328decc7c3d0fc52d7623906a099f.jpg)
体が暖まったところで岬を後にして走り始める。岬の西側は東側にくらべアップダウンが多く急だ。
途中、幌満の町を過ぎる。サイクリストのO氏(僕が片倉シルクキャンピングを譲り受けた方)が学生の頃、この地の上流のダム湖を訪れ、そこでマタギ的な生活をするオジサンの山小屋に棲みこんでいっしょにヤマメ釣りや漁をした場所だ。
O氏の話を聞いて、できれば上流のマル秘の場所を訪れてみたいと思ってはいたが、急な山道を登る気力は萎えているので記念写真だけとする。交番で水を補給させてもらってひた走る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/fb/caad0d4cab7b84883e2bbc16c5b1ffab.jpg)
次第に雨脚は遠ざかり、夕方には雨はほぼ上がる。
しかし、目的地の日高三石を前にして夕刻。しかもヘトヘトであと40kmを走るパワーはなし。
白状すれば、濡れたからだでぬれたテントに入る気力もなし。
様似駅の観光案内の女性が勧めるアポイ山荘に泊まることにした。来た道を5kmくらい逆走して最後の急な坂道を自転車を押して登る。
その後、ニュースで知ったのだが、この日の北海道は強烈な低気圧の通過で本当に悲惨だったようだ。たしかに地元の方々も口を揃えて惨状を語っていたのだた。
それにしても豪雨、落雷、風の中のサイクリングは苦行だ・・・。「最苦輪苦」とでも悪態をつきたくなるが、好きでやっていることなので、まぁしょうがない。
この日の走行距離 130.97km
幸福に満ちた昨日とは打って変わって、早朝5:30から雨の中の自転車ツーリングとなる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/64/8e499d4038d4f68892ea9d8ae31cd578.jpg)
大樹町の歴舟川に懸かる歴舟橋。
8月15日午後8時半ごろ、同町の日高山系ペテガリ岳(1736メートル)などを東京理科大学ワンダーフォーゲル部4人が登山中、歴舟川上流にある中ノ川の沢沿いでテントを張っていたところ、鉄砲水とみられる濁流にのまれ、テントごと流され、3人死亡。
冥福を祈りながら歴舟川を渡るも、すでに最下流にあたるこの部分は激流、濁流と化している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/83/34c7d22013a6875a5ef30ab8b1983d5a.jpg)
黒い雲が来るや否や、雷があたりに落ち始める。
これには生きた心地がしない。
あたりには電柱の他、自分よりは高いものはなく、雷が自転車に落ちたら一発でthe endだ。
ガンガン雷が落ちる原野を走ること10km。やっと農業会館を見つけ、軒下で集中豪雨が過ぎ去るのを待つ。
その先の豊似のセイコマートで出会ったオヤジさん曰く、
「この先の道が閉鎖になっている!」
「北海道じゅう豪雨に見舞われている!」
「山の方ではガケ崩れがあり、集落が孤立している!」
やれやれ。
この先、200kmは鉄道が来ていないので、とにかく走るしかない。
今日中に襟裳岬を片づけないと、札幌には間に合わない!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/b3/bfa29194e8c8a704b7134a3674cddc42.jpg)
燦々と降り注ぐ太陽のもと、鼻歌まじりで快走するはずの黄金道路は・・・
見るも無残な鉛色の世界。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/e7/5acf071925f8236dd53db763727fdfa5.jpg)
雨と風の中、トンネルをいくつも潜り抜け、やっとの思いで襟裳岬へ。
春ではなく夏なのだが、本当に「なにもない」ところだ。
しかしながら、こういう時のためにガザばるゴアのパーカーを持ってきて本当に良かった。
だから毎年の装備にはゴアのパーカーははずせない。体温の低下、体の濡れを最小限に抑えることができるからだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/1c/d3f1ba90c14c4cf1d1231835ac234578.jpg)
強風で雲が飛ばされると、ほんの一瞬だが岬の風景が現れる。
数年前に親子で宗谷岬を自転車で訪れたことがある。大きな達成感を親子で味わった。
今日の襟裳岬の話は、あとで息子どもに語って聞かせよう・・・なんてことを考えながらもさすがに腹が減ってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/45/511cbed400e3c51f74a9839fe414f4c7.jpg)
「なにもない」のでは悔しいし、せめてもの記念と体を温めるためにラーメン850円を食べる。ちゃんとタラバ蟹の脚も入っていてこの値段はうれしい。
蟹の脚を食べれば、萎えた脚もちょっとは元気になるか!?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/68/e27328decc7c3d0fc52d7623906a099f.jpg)
体が暖まったところで岬を後にして走り始める。岬の西側は東側にくらべアップダウンが多く急だ。
途中、幌満の町を過ぎる。サイクリストのO氏(僕が片倉シルクキャンピングを譲り受けた方)が学生の頃、この地の上流のダム湖を訪れ、そこでマタギ的な生活をするオジサンの山小屋に棲みこんでいっしょにヤマメ釣りや漁をした場所だ。
O氏の話を聞いて、できれば上流のマル秘の場所を訪れてみたいと思ってはいたが、急な山道を登る気力は萎えているので記念写真だけとする。交番で水を補給させてもらってひた走る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/fb/caad0d4cab7b84883e2bbc16c5b1ffab.jpg)
次第に雨脚は遠ざかり、夕方には雨はほぼ上がる。
しかし、目的地の日高三石を前にして夕刻。しかもヘトヘトであと40kmを走るパワーはなし。
白状すれば、濡れたからだでぬれたテントに入る気力もなし。
様似駅の観光案内の女性が勧めるアポイ山荘に泊まることにした。来た道を5kmくらい逆走して最後の急な坂道を自転車を押して登る。
その後、ニュースで知ったのだが、この日の北海道は強烈な低気圧の通過で本当に悲惨だったようだ。たしかに地元の方々も口を揃えて惨状を語っていたのだた。
それにしても豪雨、落雷、風の中のサイクリングは苦行だ・・・。「最苦輪苦」とでも悪態をつきたくなるが、好きでやっていることなので、まぁしょうがない。
この日の走行距離 130.97km
北海道の嵐は東京でもTVで報道されていたのですが、あの中を走っていらっしゃったとは!
しかし、いいですねー。
私も田舎からALPSのランドナー持ってこようかな。
雨中の自転車ツーリングの苦しさを堪能したので、晴れの日の素晴らしさをいまさらながら体感できるようになりました。
雨中を130KM走行というのは多分僕にとって新記録だと思います。いやはや・・・