よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

2010北海道自転車ツーリング その5:日高沿岸を走る

2010年08月30日 | 自転車/アウトドア


アポイ山荘という名前とは裏腹で、この施設はどう見ても「山荘」ではなくホテルだった。

天皇皇后両陛下も御来臨になっているという格式の高さまで持つ。

さて、アポイ岳(標高810.6m)は日高山脈の南端付近の西海岸寄りに位置する山。北稜沿いのピンネシリ(958.2m)および南東の幌満岳を含む山塊は、約1,500~2,000万年前の日高山脈の形成にともない、地下約60~75kmの上部マントルが上昇露出したとされる幌満かんらん岩体により構成されている。

この山は珍しい生物の宝庫でもある。

国内ではアポイ岳のみに生息する高山蝶ヒメチャマダラセセリのほか、周辺にはクマゲラやシマフクロウが生息。いずれも天然記念物に指定されている。さらに、アポイ山塊でのみ確認されているアポイマイマイや、ナキウサギなどもいる。

それやこれやで、時間に余裕があればちょっと山歩きもしたいのだが、嵐でビハインド気味になっているので、この日も走り続けることに。



昨夜温泉に入り、夕食をとって部屋で横になると、とたんに意識が消えてしまった。

あとは泥のように朝まで寝た。

しかし不思議なもので4:30になると自然と覚醒してしまう。いつもの生活ならありえない身体反応・・・。



美味しい朝食をいただき、山荘の人が親切にも冷えた水を4本のペットボトルに詰めてくれた。

さあ、出発だ。

遅れを取り戻して少しでも最終目的地=札幌に接近しなければならない!



雨に打たれたせいで、心なしか愛車のワインレッドのフレームが朝日に光って輝いているようだ。

日高地方の太平洋沿いの地域には、サラブレッドを飼育する牧場が点在している。



馬の親子。

仔馬は好奇心旺盛で、カメラを向けるとこっちへやってくる。



仔馬の額から鼻にかけてなぜてやると、とても喜ぶ。

それやこれやで、しばし、この仔馬とじゃれあって遊ぶ。



傍観者にとっては、まさに牧歌的な風景だが、海沿いの地域は津波要警戒地区でもある。



有名なフラット牧場。

家屋の建て替えをしていた。

ちなみに、国道沿いに「サンシャイン牧場」なんてのがあった。

Mixiのファンなのか!?



雨の中、グリップを握りしめて走ったためか、グラブのメッシュが破れてきた。



鵡川の道の駅の裏手の広場でキャンプ。

札幌まで100kmを切る距離まで接近。

ほっと一息といったところだ。

事情を話したら、道の駅のスタッフがキャンプを許可してくれた。ありがたし。

慶応の野球部が、この道の駅に併設されたホテルでキャンプを張っていた。春の東京六大学リーグで早稲田を破って優勝した強豪チーム。

(実は早稲田が負けて慶応の優勝が決まった試合は、とある事情があって神宮球場にいたのだ・・・)

西風に晒してテントもシュラフも心地よく乾いた。このテントは数年前まで親子3人男同士(除く母親)で寝たテントだが、ひとりだと余裕の広さ。

さびしくもあり・・うれしくもあり、か。

しかし、そのようなセンチメントを横に置けば、この季節の北海道の晴れた日のキャンプは実に快適だ。

人間の基本として、地べたに寝ることを忘れてはいけない。

ついこないだ、健康とヘルスケアサービスの講義をやったばかりだが、大事なことを言い忘れたことに気がつく。それは・・・

「地べたに寝ることを忘れた人間は病気になる」

ということだ。

ネイティブ・アメリカンとアイヌに共通する教えには真理が宿っていると思うのだ、つくづく・・・。

地べたに寝ることは、たやすいことだ。しかし、その行為には、ordinary miracleの契機さえもが潜んでいる。

誠さんに頂いた『釧路湿原の聖人・長谷川光二』にサインしてもらった。

そこには、"ordinary miracle today"とあった。


この日の走行距離 116.49km

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