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自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

豚インフルエンザ発生の怪

2009年05月05日 | 健康医療サービスイノベーション


米国の大学研究所や保健関係機関にいる友人、知人(health research, health policy, health services administration関係)のルートをたどって、豚フルの出どころに関する諸説を調べている。

マスコミによる豚インフルエンザ感染のパニック報道とは裏腹に、豚インフルエンザウィールスはある意図をもって作為的に培養され、作為的にメキシコで感染の端緒が作られたという見解が存在するのである。いくつかはネットでも出回っている。

この見解を支持するいくつかの「説」をまとめてみると;

(1)歴史は繰り返される説:
・1976年、ニュージャージー州で豚フルの人的被害が発生。

・当時のフォード大統領は1.35億ドルを投入して豚フルのワクチン接種を開始。接種を受けた人々のうち、500人がギランバレー症候群という神経疾患の副作用を罹患し、30人以上の副作用死者が出た。

・今回の豚フルの出どころもフォートデトリック研究所か、そこに関連している研究所だろう。

追記注)2001年の9.11事件直後、炭疽菌テロ事件が発生したとき、フォートデトリック研究所の研究員による内部犯行説があった。

(2)予定説:
・米国では伝染病ウィルス、伝染病ワクチン、バイオエンジニアリングが生物兵器関連の軍事研究の戦略対象となっている。

・1996にthe U.S. Air Forceは、2025年までの包括的な戦略案を文書にして公開している。

・その第5章の中に、興味深い予測がある。2009年にインフルエンザによって3000万人もの人々が死ぬことになるであろう、と。そして、ウィールスは自然発生か人工的に培養されたものかは特定できないだろうとしている。



(3)バイオ企業の利益誘導説
・日本のアステラス製薬がバイオベンチャーCVセラピューティクス(CVT)を敵対買収(TOB)しようとしたが失敗。ギリアドがホワイトナイトとして立ち回り、結局CVTはギリアドのもの(子会社)となった。

・豚フル騒ぎで、ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences)の開発したタミフル(製造販売権はスイスのロッシュ、すなわち中外製薬の親会社)が爆発的に売れることとなる。

・ブッシュ政権下の国防長官ラムズフェルドがギリアドのCEOだった。米国防長官に就任するために会長職を退いたが、その後も経営に関与。

・ギリアドは、CVT買収に使った資金を豚フル騒ぎで回収することとなる。

(4)オバマ大統領ターゲット説
・メキシコで最初の症例が確認されたのは4月13日で、オバマ米大統領はメキシコ市を16日に訪問していた。

・メキシコ紙レフォルマによると、オバマ大統領はメキシコ市の人類学博物館で、著名な考古学者フィリペ・ソリス氏の歓迎を受けたが、ソリス氏は翌日インフルエンザに似た症状で死亡した。

・地元の新聞がソリス氏の死因を豚インフルエンザと伝えたため“大統領感染説”が浮上。その文脈に乗った形で豚フルによる大統領暗殺説が登場。

                ***

以上のような「説」に特殊な因果関係を付与することによって、さらに特殊な説や物語がつくられる。ただし、実証的に証明したり、反証できないので、それらは一般に共謀共同正犯(co-principal in conspiracy)説と呼ばれる。

たとえば、次のようなプロジェクト仮説だ。ざっとこんな調子だ。

(1)没落ぎみの米国経済を活性化させるきっかけとして米国のバイオ産官軍複合体共通の利益を追及するために、あるプロジェクトを秘密理にキックオフした。

(2)そのプロジェクトは、豚インフルエンザのウィルスを意図的に培養し、それをメキシコで感染させた。

(3)証明・反証に直結する証拠は特定されえないので、そのプロジェクトは特定できない。

(4)米国のバイオ産官軍複合体の影響下にあるWHO(世界保健機構)が、全世界に向かって声明を出して、騒ぎを大きくすれば、このプロジェクトの広報は圧倒的な費用対効果が得られる。

(5)WHOが深刻な声名を発表するたびに「豚フル関連市場」は拡大する。有効需要の喚起。

(6)さらに主要マスコミ(多くは米国の寡頭勢力の支配下)をコントロールして騒ぎを作為的に大きくすれば、このプロジェクトの期待収益(株価高騰によるキャピタルゲインと売上増によるインカムゲイン)を極大化できる。

(7)このプロジェクトのオナーであり推進者は、米国のバイオ産官軍複合体を制御している寡頭勢力である。

                ***

これらのプロジェクト仮説を俗っぽく陰謀論(conspiracy theory)ともいう。ポイントは、(3)証明・反証に直結する証拠は特定されえない、だ。そして状況証拠(ハロー効果でもある)が付加されてゆくことになる。

"swine flu conspiracy'や「豚インフルエンザ 陰謀」とでもググッてみれば、よくわかるだろう。

ただし、米国の保健を専門とするプロフェッショナルな連中にも、この種の見解がある程度浸透しているのは事実なので、今後のことの成り行きには注視が必要だ。

陰微、狡猾でいやらしい匂いがする。

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3 コメント

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Unknown (sobaosiki)
2009-05-15 06:46:20
タミフル等の対処薬品との関連は直ぐに感じました。

謀略説が途絶えないアメリカ社会の中に在る
見えない静かなリゾートの住人がどれだけ居るのであろうかとよく考えてしまいます。

彼らには、常に「今」が大事なのでしょうね。
当然、「今」を揺ぎ無くする資金もでしょう。

英国から渡って来た昔の遺伝子が変異し始めている???
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生物兵器の可能性は棄却できず (ヒロマット~)
2009-05-08 15:58:20
wuさん、こんにちわ。いずれ米国内のしかるべき研究所界隈から内部告発があると思います。。
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Unknown (wu)
2009-05-08 11:38:47
生物兵器として使うのは、不可能ではないでしょうね。
本当なら恐ろしい時代です。。
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