よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

アカデミアでの活動予定 2009年度

2009年03月27日 | 技術経営MOT
来週から新年度。

他になにか加わると思うのだが、今のところ、2009年度のアカデミアでのおおまかな活動は:

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★東京農工大学大学院技術経営研究科(MOT)
人的資源管理論(前期/松下博宣)
ベンチャービジネス戦略論(後期/松下博宣)

★日本工業大学大学院技術経営研究科(MOT)
・アントレプレナーシップとベンチャー企業経営論(夏学期集中/松下博宣)

★札幌市立大学看護学部
・保健医療福祉サービスのマーケティング論(9月集中/松下博宣)

        ***

会社を経営していたときは、キッタハッタの泥臭い経営マターで身の回りが一杯だったが、ここ1-2年は大学関係の仕事が増えてきている。

どうして地を這うような泥臭い実務家がアカデミアから呼ばれるのかというと、ビジネススクールやMOT専門職大学院の顧客である学生は、マネジメントという臨床経験から抽出される経験則、理論、モデル、プラクティスに価値を置くからだ。

客観的にデータを集めて分析し、理論やモデルを仮説し検証してゆくというアカデミックな研究スタイルが本来の実証的な学問の姿だろう。このスタイルを踏襲する行き方を、経営学とよぶのなら、実は、経営学は再現性のない現象を分析の対象とするので、試験もできなければ、実証もできないフェイクな学問になってしまう危うさがある。

逆に、コンサルタントや経営者という実務家人種は、再現性がない経営という現象を相手にするので、どうしても、特殊な状況での判断やデリバラブル(成果物)に重きを置く。つまりフレームワーク、ツール、モデルを駆使した具体的かつ操作主義的なアプローチとなりやすい。

いわゆる経営学者とマネジメント実務家の中の悪さは、このような違いから生じている。ようは、両者のアプローチを補完しあって、なおアウフヘーベンすることが大事じゃないか。このあたりが僕の役割だ。


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