よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

原発過酷事故、その「失敗の本質」を問う

2011年05月18日 | 技術経営MOT

このところ、ブログでは放射性物質、放射能によってもたらされる健康被害について内外の情報を分析してきました。

日経ITProの連載では、福島第一原発事故の失敗の本質について書きました。東電はもちろん日経グループから見れば有力スポンサーです。したがって、東電をめぐる構造的な問題を正面から批判するような記事や論説はまず出ません。

そんななかで、よくぞデスクは出してくれました。経営に活かすインテリジェンス~第22講:原発過酷事故、その「失敗の本質」を問う~

(閲覧できると思いますが、もしかしたら無料登録が必要かもしれません)山莉秋山莉奈


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2 コメント

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仮説:日本民族の特質と限界 (山本 璋(アキラ))
2011-05-18 14:25:59
「インテリジェンス欠陥症候群」のご指摘は小生が常日頃感じている「仮説:日本民族の特質と限界・日本病の緊急対応策」そのもので非常に共感しました:以下はそのサワリですがご高覧下さい:
国家存亡の非常時に際し集団の命運がこの先どうなるのか A:グローバリズムで思考すれば集団の命運を担い「サバイバルの最大化」を計るという統治機構の指導者としての本来理念と方向性は略々分っていながらも B:内部の異論・反発を怖れ或いは無視し説明責任を回避して C:自らの短期的、独善的内向き思考に固執するガラパゴス的思考体質が原因となって希望的観測のみで作戦を進め 自軍を脅かす可能性のある情報や兆候にひたすら目をつむる 行政統治機関や軍隊等の統治機構の幹部集団達が結果的に民族の存続サバイバル作戦に最悪のシナリオを選択し D:集団の命運即ち「サバイバルの最大化」を計るという指導者としての本来理念を忘却し集団存続の危機を招いた重大な意思決定・情勢分析の失敗事例が過去4例発生している:
1例目は1941年の太平洋戦争直前の日米開戦を巡り、日米の圧倒的な国力格差と継戦能力の格差を認識しながらも米国の要求する中国侵略からの撤収に伴う国民の反発を怖れて説明責任を回避しガラパゴス的思考の短期的、独善的内向き思考に終始し最悪の日米開戦のシナリオに流されていった当時の指導層である近衛内閣と大本営を指揮した軍首脳8人の思考回路。
2例目は幕末の圧倒的な内外武力格差を認識しながらも安易なガラパゴス的思考で攘夷論を主導し挫折した文久3年(1863年 8月)の薩英戦争や元治元年(1864年8月)四ヶ国艦隊の下関砲撃事件に見られる当時の薩長両藩の指導層の事例
3例目は太平洋戦争末期1944年5月ビルマで兵站・装備がなく全滅のリスクが分かっていながら大部隊を死地に発進「インパール死の行進」を強行した陸軍参謀本部のガラパゴス的思考回路。
4例目は太平洋戦争の興廃を分けた昭和17年6月(1942年)のミッドウエイ海戦における日本海軍連合艦隊司令部の指導層においてガラパゴス的思考により自己中心の独善的希望的観測のみで作戦を進め 自軍を脅かす可能性のある情報や兆候にひたすら目をつむる作戦指導者達の大敗北。
2011年3月の福島第一原発の原子炉損傷事故に見られる東電首脳の初期対応の失敗は5例目となろう。
いずれの事例にもこれらABCDの症状は共通して看取され国家存亡の非常時に際し統治権力幹部集団に顕著に見られる症状で、日夜 国際的ビジネス競争でサバイバル作戦に従事し必然的に適者生存と競争原理を前提とするグローバリズム思考で取組んでいる民間企業を除き これら統治集団幹部のガラパゴス的思考体質が原因となり グローバリズムに立脚して集団の命運を担い「サバイバルの最大化」 を計るという指導者としての本来理念を忘却して 非常時における統治権力幹部集団に於ける「統治集団レベルでの意思決定力・情報分析力の致命的な弱さ」の露呈 乃至はグローリズム思考が出来る指導者の不在という日本民族の特性と限界を例示してる;
この前後のロジックA4で12枚もぜひ松下先生のご講評をえたいのですが長くなりますのでメールアドレスをご回示下されば添付書類で送付させて頂きたいと存じます。宜しくお願いします。
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日本民族の特質と限界について (松下より)
2011-05-18 16:07:12
長いコメントありがとうございます。4例提示頂きました。そして今回の事態が5例目という分析、的を得ていますね。賛成です!

私は、日本史を西洋、東洋史と比較して大和民族のリーダーの行動様式を考量した結果、「インテリジェンス欠陥症候群」の結論に至りました。

インテリジェンスというタームに、私は、「諜報謀略」と「智慧」を含意させて用いています。

まさに、「統治集団レベルでの意思決定力・情報分析力の致命的な弱さ」の露呈 乃至はグローリズム思考が出来る指導者の不在という日本民族の特性と限界」を示しています。本来のインテリジェンスの欠落現象を憂いています。

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お原稿たのしみにしております。お送りください。

松下博宣

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