ハナちゃんの逝ったあとに、外猫の面倒は変わりなく見ていた。
4年程前に我が家の敷地内にやってきて、子供を3匹産んだ三毛猫がいた。
可哀想なので、餌を与えていた。
名前は、外猫を呼ぶとき「みーちゃん」である。
子供を育てて私の与えている食事で、大丈夫と思ったのか母猫は子供達を
残して姿を消した。
子供達は雄が1匹・雌が2匹だった。
雄猫は私にとても慣れて、抱き上げるとゴロゴロの連続。
次に雌猫の1匹も慣れて、いつも私の姿を追い食事と相手を望んだ。
こんなときは、殆ど勝手口から私は出入りするので、戻ったときは
ハナちゃんは、出入り口から見える所に座りじっと私を見つめる。
多分、焼きもちか?
「ハナちゃんアンタが一番よ、アンタが先」とハナちゃんの機嫌をとってやる。
慣れた雄猫は発情期が来て、そのままいなくなった。
そのうち雌猫の慣れた方が子供を3匹産んだ。この頃はイロイロ猫が出入り
していた・・・敷地内を。
多分餌と雌猫めがけてであろう。
生まれた時から、外猫の子供は慣れない・・・野良根性なのだろう。
それでも、餌の度に私は一歩一歩近づき食べているときに背中をさすってやる。
そうしていると、子猫の1匹が少し私に心を開こうとした矢先、隣人の敷地内で
死んでいた。
残りの2匹はいつも行動一緒で、私になつくことなくいなくなった。
三毛猫が産んだ始めの子供の3匹目の猫は、雌猫で全く私になつかずに、
食事だけは朝晩貰いに来ていた。
この猫は、途中租借のできない病気になり、いつもよだれを垂らしていた。
外猫たちが、冬は寒かろうと段ボールで小屋を作ってやり、思いついて
小さい倉庫を、猫小屋に模様替えしてやった。段ボールを中に入れて
ふかふかの古シーツを敷き詰めてやった。
こうするのは、私自信が安心するからである。
心配だと眠れないから・・・・多分わたしが一人住まいだったら、
家に入れるであろう。
子供を産んだ猫もいつかいなくなり、このよだれ猫は最後まで我が家の敷地に、
住んでいて、倉庫をねぐらにしていたようである。
一度眠そうな顔で、私の音で出てきたのを見たので、しかし覗かなかった。
逃げ出してしまうから。
いつも牛乳は温めてやっていた。猫って以外と暖かい物が好きである。
猫舌というのは、よほど熱い物に出会ったときだ。
姉は、野良猫にまで牛乳を温めてやるのかと、文句を言っているが、
私は、冷たい牛乳で下痢をして、我が敷地内を下痢便で汚されるのは避けたい
為であった。
17日外猫のミーは小屋から出て、冷たいコンクリに死んでいた。
数日前から、姿をみなかった。食事を置いていても新参者が食べるので、洗濯干し場に置いていた。
その食事をいつも平らげていたので、ミーと思っていた。
そのうらで、もうこの子も長くはないだろうとは思っていた。
好きなパンがゆも残していたからである。
あとでこれも新参者のしわざだと分かったが・・・
死体をフカフカのシーツに包み、布状の袋に入れて、旧い洋服箱に安置して水と猫餌をその上に供えてやり、環境センターに取りにきて貰った。
私の側から、また1匹猫が旅立ち少し何だか気が抜ける。
新参猫は相変わらず、ウロウロやってくる。また餌をやる。
鈴付けた飼い猫なのに、帰り道が分からんね。
今日やっとハナちゃんの薬を処分した。
そして、他のサイトで賞を取った、11歳の時のハナちゃんの写真を
少し大きくして現像して貰い、飾ることにした。
姉はいつまで、ねこねこ・ネコネコなのよと!