散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20070204最近読んだ本

2007年02月04日 17時23分25秒 | 読書
「20世紀SF 1950年代」中村融、山岸真
この時代が最初で最後のSF黄金期という感じがする。60年代に入りニューウェーブからおかしくなったのだ。J・G・バラードは大好きな作家なのだけれども。

「笑う怪獣 ミステリ劇場」西澤保彦
とんでもないSF設定ながら厳しいルールを課した上で作品作りをしている作者であるが、今回はある意味ノールールで書いたな。

「鉄の神経お許しを 他全短編」エドモンド・ハミルトン
私は小学校2年生のとき子供向きにリライトされた「謎の宇宙船強奪団」を読んで以来のお付き合いなのである。そして小3の時に早くも文庫本で「透明惑星危機一髪」を読んだのだった。主人公キャプテンフューチャーは30億年の過去から20億年の未来まで、銀河系はもちろんアンドロメダ星雲や、5次元宇宙や極微宇宙までが活躍範囲なのだ。太陽系内の9惑星(冥王星含む)には全て人が住んでいるし、どことなく異国的でカラフルな星の世界も楽しい。
→いくら絶賛しても、子供だましで読む人いなさそうだな。

「明智小五郎対金田一耕助」芦辺拓
クラシックな探偵小説への愛が感じられる短編集。読者を選びそうだ。私はできれば子供時代にホームズ物とルパン物と江戸川乱歩全集の少年探偵団を読んで推理小説好きになって欲しいものだと思っているのだ。

以下、図書館の2冊。
「地球温暖化」伊藤公紀
一般に温暖化の原因は二酸化炭素などによる温室効果だと言われているのだが、この本では太陽活動が原因ではないかという論が述べられている。説得力に関してはあまり違わないので判断はできないのだが。

「よくわかる宇宙のしくみ」吉川真
惑星・衛星写真がこれほどの水準になっているとは知らなかった。惑星探査機とコンピューターによる画像処理のおかげだろうか。とにかく写真だけでも十分以上に面白い本。

フランソワ・ゴヌー1949

2007年02月03日 22時55分24秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
本日の1軒目はすすきののバー「C」。1杯目はウィスキーソーダ、2杯目はジンフィズ。

マスターが雑誌のクーポンを持ってきた人にグッズプレゼントを考えているとのこと。候補としては十徳ナイフ、ボンベイサファイアのプラ万年筆、同じくミニライトがあるのだそうだ。「やっぱり男が興味を持つのは十徳ナイフですよ」と私はお勧めしてみたのだが、マスターが「そういえばミニボトルもあるんですよ」というのを聞き「じゃあミニボトル」と態度を翻した。やっぱり飲めるし実用性だよ。

2軒目は居酒屋「T」へ。
黒ビール、燗酒、本日の刺身、銀ダラ、鯖寿司、揚げ焼き。本日の刺身はマグロ、平目、アワビといずれもなかなか。揚げ焼きも割と厚みのある揚げがいい具合に焼かれてきたが、やはり銀ダラが秀逸であった。身に水分が結構あるのだと思うが、炭火で焼かれたため、ちょうどその水分が旨みを含んで活性化されている。



締めに鯖寿司。鯖の身が厚いのと、出汁巻き卵がついてきたのが嬉しい所である。



店を出ようとしたとき、きちんとした身なりに見えるのだが変なおじさんが乱入。なにやら「これが鯖寿司と言えるのか」「あんたは先代を知っているのか」と店主に怒っている様子なのだ。5分ほど怒っていたと思うのだが、この二言を繰り返すのみで、何を主張したいのかが全くわからぬ。「先代の味と違う今の鯖寿司はなってない」ということなら、それはそれで一理ある発言のような気もするのだが(しかし私も注文した鯖寿司はとても旨い)、そう言っているようにも聞こえないのだ。とんだ一幕であった。

3軒目は南下してバー「Z」へ。私はすすきのの南側に行くことがあまりなく、久々の訪問である。バーテンダーS氏にも「三途の川(36号線)を越えていらっしゃいましたね」と迎えられる(三途の川越えたら死ぬんじゃ…)。

1杯目はメニューからアルティチュード57を選択。ライウイスキー+アプリコットブランデー+チェリーブランデー+レモンジュースの甘みのあるカクテルである。

2杯目は贅沢な注文、マール・ド・ブルゴーニュ1949/フランソワ・ゴヌーである。なんと1949年に作られた(熟成年数は30年位らしいが)粕取りブランデーである。マールはワインの絞り粕を蒸留して作るものであり、日本では一般に粕取りブランデーと言うジャンルに入る。”カス”というイメージから高級酒の部類には入りにくいのだが、これはどうしてゴージャスな味だ。時にマールやグラッパは青臭いような癖を感じることがあるが、これはコニャックにも負けない素晴らしい香がする。ただし、値段も結構よくて、注文はハーフショットにした。

3杯目はラフロイグ10を使ったスモーキーマティーニ。段々酔っ払ってきたので、このくらいはっきりしたモルト香が良いかな。最後に甘いカクテルを求めてピンク・スクァーレル。クレーム・ド・ノワヨー+クレーム・ド・カカオ+生クリームのカクテルらしい。アーモンドとバニラ風味のリキュールを使っているのか、なるほどお菓子風味がするのである。

S氏に昔の職場で見かけたお客さんの話(もちろんプライバシーは守りつつ)を聞き、愉快に痛飲。結構酔っ払ったなあ。

20070203ギャラリー巡り

2007年02月03日 16時53分19秒 | ART
本日のギャラリー巡りはたぴお→時計台→大同→富士フォトサロン→大通→コンチネンタル→資料館→市民ギャラリー→丸井今井→さいとう→セントラル→アートスペース→ユリイカ→北海道画廊の14箇所。

時計台ギャラリー「福岡幸一版画展」:冬の植物や風景が良い。
「北海道高等学校文化連盟石狩支部美術部顧問展」:安藤和也の描写力は凄い。本庄隆志の「生成と消滅」。花と黒白縞の布がかかった箱の絵が4つ。何だか面白い。

大同ギャラリー「総合学園ヒューマンアカデミー札幌校デザインカレッジ卒業制作店」:レゴブロックの人形を携帯のカメラで撮ってクレイアニメのように作った高橋直弘の作品は面白く見た。もう大変だろうに。

大通美術館「楢原武正展」:ドアの外から見たとき、室内がもう独特の雰囲気。楢原ワールドにどっぷりはまる。

コンチネンタルギャラリー「曇天模様」:何だかシニカルな表現の坂本健一が面白い。

札幌市資料館。行くのはリニューアルなって初めてかな。「ぼんち展4 食べる前に撮る!」は、小さな写真だったが「定食さだ子」に笑う。1階では「法と司法の展示室」で裁判のシミュレーションをやっている模様。

【2人は知らない人だよ】


【正義の女神】


市民ギャラリー「大谷学園開校百周年記念展」:何気なく行ったのだが、ビックリするほどの豪華メンバー。まず旧職員に一原有徳、小谷博貞、中村善策、三岸節子、棟方志功と驚きのメンバー。大谷所有の絵画のため初めて見る作品もあり。

一原有徳「HIR(C)'45」:普段のメカニックまたは死滅した機械化都市の雰囲気から、これは何か植物的な味わいがする。
中村善策「原始林と沼」:前景のガチャガチャした植物が静かな沼で程よく調和された傑作だと思う。私は小樽美術館で大体中村善策の画は見たなあ、と思っているのだが今回展示の作品はかなりの水準ではないかと思う。
川井坦「昆布漁の島」:小さな島の画、前景は花。端正な作品。
川上りえ「Steel Breathing(鉄呼吸)」:彼女には珍しい平面作品? 画のような、決してそうではないような。
松村繁「EAST PLANTS 2007」:女性の顔をつつむ得体の知れない植物のようなもの。素晴らしい描写力。
椎名澄子「輪生」:何かしら胸をつかれる様な気がする。筒井康隆の「佇む人」を彷彿とさせるか。
會田千夏「katari-jima 2006.10.1」:島の上に小さな虹が。物語が始まるのだろうか。
奥野候子「鏡」:女性と貝と海。シンボリックな作品。
山川彩子「碧」:割と彼女の作品は暖色系の色使いが多いと思っていたのだが、これは寒色系の作品。

ギャラリーユリイカ。小谷博貞作品が1点。オーナー氏に「学生さん?」と聞かれてずっこける。よほど顔に責任感がないらしい。

北海道画廊「色紙100人展」:大月源二の裸婦(想像外だ)、一原有徳作品は色紙の上に例の版画が。ちょっと驚く。


もう若くない

2007年02月03日 13時09分39秒 | 食べ歩き
私は昼食時に外食はあまりしていない。本日珍しく札幌駅そばの「K」へと行ってみた。私が社会人になって、上司先輩に連れられて初めて外食した店である。

魚定食で鯖味噌煮を選択。その他の副食もついた定食が到着した。ごはん、あら汁、メインの鯖味噌煮、大根と厚揚げの煮物、海老・カニの天ぷらである。このボリュームが分かるであろうか。

写真の鯖は遠くにあるため小さく見えるかも知れないが、ビックリするほどの大きさなのである。しかもマイルドな味わいは何ともいえない。味わいの良く出たあら汁を飲み、途中でつまむ天ぷらも熱々なのである。

社会人になったばかりの私は「おじさんたちは結構淡白なもの食べてるんだな」と思った記憶もあるのだが、このボリュームにギブアップとなってしまった。昨日の酒が残っていたのもいい訳にはなるまい。当時の上司先輩はエネルギッシュであったということであるな。

カルヴァドス(アルコール度数高し)

2007年02月03日 01時10分17秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
本日は会社主催のイベントで、17時過ぎにGホテルへ。前回イベントよりは小規模であるが、まずまず盛況。お客さんが帰り、さあ少し食べるか、と思ったところでお客さんから声がかかり、すすきのの「H」へ。

幸い皆あまり食べていなかったらしく、活イカ刺し、鳥から揚げ、生ラムから揚げなどを食べる。酒は4人(途中から5人)でワイン3本、焼酎1本。それは飲みすぎでは。

お客さんを無事に帰した後、4人でもう一軒居酒屋へ。ハーフ&ハーフと生レモンサワーを飲み、山わさび巻き、バッテラなどをつまむ。さっきの店で途中から来た一人は、もともと札幌在住の同僚なのだが、今は東京に行っているのだ。久しぶりに話をするが、まあ、顔をあわせればいつもの調子である。

24時を回り、何だかこのままではおさまらんのだがと、一人でバー「B」へ。先日、開店前に行ってしまい入れなかった店だ。1杯目はジャックローズ、2杯目にドメーヌ・デュポン38年OVER。熟成年数38年以上のカルバドス(リンゴブランデー)で、珍しくアルコール度数が52度あるのだ。素晴らしい香とパンチの強さを堪能。酔っているので、これくらいの強さで無いともう分からなくなっているのだ(←早く帰れ)。

ご機嫌で帰宅。

その他の話題。
○話題1
先日、帰宅途中に交通事故にあった直後の車を発見。交通標識に正面から突っ込み、バンパー部が30cmくらいへこんでいた。幸い運転者は救急車で運ばれ、命に別状はない模様。

○話題2
先日、社内の技術認定面接があり無事終了した。世の中に公的資格というのがあるわけだが、特に情報処理技術者試験はペーパーテストであり、どこまでその意義を信じて良いのかという話はある(余人の追及を許さないほど取得している私自身もそう思う)。そのために社内で仕事の実績を報告し、その成果物を検証し、更に面接までともなう認定試験があるのだ。
認定は一般的に東京本社で行うのだが、最近の情報漏えい問題もあり面接者が東京から客先まで出向いて面接をしてくれたのである。「厳しいところを突っ込まれるんだろうな」と憂鬱であったが、実に公正な態度で気持ちよく質問をされ、私の意見も述べさせてくれた。面接者2名と会っただけでも価値のある機会だったとおもう。認定されるかどうかは分からないのだが…

20070204タイトル訂正。
いやー、酔った勢いでグラッパとカルヴァドスを間違いました。

ぐでんぐでん

2007年02月01日 20時14分11秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
帰り道にちょっとだけ「第3Mセンター」へ。

大体いつもの注文は似通っており、ビール、にごり酒、鮭トバ、焼鳥。私は幸い影響を受けなかったのだが、ドラマに出てくるようなぐでんぐでんに酔ったオヤジがワインを飲みつつ、店のおばちゃんから客から誰彼なく話しかけていた。しかも何を言っているのか良く分からない!

天然記念物的酔っ払いオヤジに久しぶりに遭遇したが、まあ、私はこういう人を好まないよなあ。話だけ聞けば愛すべきオヤジにも思えるのだが。