本日は某団体の活動として、札幌市内のいくつかの施設を周ることになった。なかなか公共交通機関では行きにくい場所や、行くきっかけがない場所も多いので、今回はありがたいイベントだ。
そこそこ暖かい朝、日差しは強くないのがいい。
集合は札幌駅の北口方面。まずは5人で移動開始。
自動車で20分程度かな、オリンピックミュージアムの駐車場に到着。結構、海外からの観光客が多い。ここは私の家からもさほど遠くないので、事前に一瞬「ここへ直行して待ち合わせしようかな?」と思ったのだが、本当にそうしなくて良かった。距離は近いが、山の上だけに歩いてきたら相当苦労したであろう。
駐車場とミュージアムの間もかなりの高低差があり、長いエレベータで移動。
そしてオリンピックミュージアムに到着。今回は伝手があり、学芸員さんに案内してもらうことになった。
ここはもともと「札幌ウィンタースポーツミュージアム」だったのが、リニューアルしてオリンピックミュージアムに変わったのである。そのことにより、IOC直轄の施設となり、29か国にあるオリンピックミュージアムとの連係ができるようになったそうである。よって、夏のオリンピックに関する展示もあるのだが、やはりメインは冬季オリンピック関連の展示となる。
これが札幌オリンピックのメダル。メダルは当然のことながら予備を作っておくので、それを展示しているとのこと。
次は札幌オリンピックの70m級ジャンプ、笠谷、今野、青地が実際に使っていたスキー板だ。木製だが、かなり高価なもので自分たちで補修しながら使っていたとのこと。
札幌にスキーのジャンプ台が初めてできたのは、1931年の事。60m級のジャンプ台を建設するのに、当時のお金で5万円かかったらしい。ジャンプ台の事を「シャンツェ」というのは普通に通じるような気もするが、これはドイツ語なのだそうだ。あまり深く考えたことが無かった。
そしてこのミュージアムのもう一つの目玉が、体験フロアである。ジャンプやボブスレーの体験ができるコーナーがあるのだ。ちょうど人がいなかったので、早速、スキージャンプ大倉山というのを体験してみたが、私のジャンプ飛距離は93mと大失敗に終わった。後でやった人が、145mのバッケンレコードを出していたので、非常に悲しい記録である。
そして次はテイクオフ・タイミングというジャンプのタイミングを計るもの。残念ながらこちらも大したことのない飛距離に終わった。私って、運動神経が無いのよね。
他にアイスホッケーのキーパー体験、ボブスレー滑走体験などを試し、いやー、ここに来たかいがあった。ミュージアムから外に出ると、大倉喜七郎男爵顕彰碑がある。
今回は他のメンバーも迷ったものの、せっかくだからということで大倉山ジャンプ台のリフト券も合わせて購入したのだ。ま、ついでだから行ってみるか。
くらいの気持ちだったのだが、ジャンプ台の上から見る景色は素晴らしい(凄まじい?)ものだった。これ、近くに行けと言われても足がすくんで行けないような気がする。
景色を眺めて、下りもリフトを使って戻って来た。ここで青空が見え始め、暑くなってきた。
ちなみにジャンプ台だが、120mのK点を123mに伸ばすための工事をしている最中であった。