散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか大阪(30)昼食、そして帰宅

2017年09月07日 20時09分21秒 | 食べ歩き
さて、展覧会見学に時間がかかり、昼食の時間となった。もう一個見たいものもあったが、断念せざるを得ず、再び三宮へ。周囲をグルグルと迷走しながら食事所を探し、洋風の店「GI」に入ることにした。

降りてみると、あれれ、何だか居酒屋テイストの店長が、どうみても居酒屋っぽい席に連れて行ってくれる。メニュー説明でもお勧めの大部分は刺身類のようだ。この時は腑に落ちなかったが、家に帰って調べてみると、洋風のグリルと和風の海鮮市場のようなところがドッキングした店で、私が座ったのは和風コーナーだったようである。

まず、ハイボールを注文。するとこのハイボールがタイムサービス190円の上に、サイコロを振ってゾロ目が出たらサービス品がつくというゲームがあるというのだ。



サイコロを振ってみた。すると、良く分からぬうちに「5・5」のゾロ目。この場合のサービス品はおでん盛り合わせだそうだ。しかし、当初の方向性からどんどん遠くなっていくな…。



そして最初におでんが出てきた。北海道ではあまりない牛すじから手を付けるが、厚揚げがなぜか美味い。中がふんわりして出汁も良くしみ込んでいるのだ。



しかし、それはさておき洋食だよね、ということでステーキ(中)を注文。



そうそう、肉断ちをしていたわけではないけれども、今日はこういうのが食べたかったのだ。しかし、この後ハイボールをお代わりし、もう居酒屋メニューを食べるのであった。

大はま蒸し、さらに厚切りハムカツ。ま、美味いことは美味い。





最後で良く分からない展開になったが、関西最終食はこれにて終了。この後、ポートライナーに乗り、神戸空港から新千歳空港に移動。飛行機の時間は10分遅れだったが、直通便は楽でいい。あまり遅くならないように帰宅できたので、旅の疲れはそれほどではなかった。

残念だったのはおみやげで、大阪でみやげ物を買いそびれ、空港で買えばよいと思ったが、神戸空港はそれほど売り場が充実していなかった。もっとローカル空港の方が、こういうところには力を入れているのかもしれないね。

しかもおみやげが大阪みやげというよりは兵庫(姫路)みやげになってしまった。



この後、家に備蓄されていたカップラーメンを食べ、早めに就寝。明日は休養日としよう。本日、12380歩。

なぜか大阪(29)怖い絵

2017年09月07日 11時48分01秒 | ART
ホテルを出て、今日は阪神電鉄で梅田から神戸に移動。さらば大阪。

展覧会めぐりも最後となる今日、兵庫県立美術館に向かう。最寄り駅から7~8分くらいのところに美術館があるのだが、どうもそこに向かっていると思われる人が目立つようだ。これは混雑しているのかな?


→美術館の上に「美かえる」というド派手な像が飾ってある。

■兵庫県立美術館「怖い絵展」。

ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス「オデュッセウスに杯を差し出すキルケー」:見たかったウォーターハウスの作品。私の場合、女に迷うというより、酒が好きですぐ飲んでしまいそうだ。



ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー「オデュッセウスとセイレーン」:魅力と怖さを兼ね備えたセイレーン。
ギュスターヴ=アドルフ・モッサ「飽食のセイレーン」:口の辺りに血が付き、目が人の目をしていないセイレーン。どちらかというと鳥だね。
ジャン・ラウー「ソロモンの判決」:子を取り合う女性2人に、「じゃあ刀で切り分けろ」と無茶を言うソロモン王。大岡裁きの原型だそうだ。

ギュスターヴ=アドルフ・モッサ「彼女」:男の死体多数の上に座る巨大な女。うわ、禍々しい。
ポール・セザンヌ「殺人」:女性を殺している夫婦二人組だろうか? セザンヌもこういう画を描いていたのか。
ジョン・バイアム・リストン・ショー「人生とはこうしたもの」:舞台俳優と女優のようにキスをする二人。その後ろには不気味に笑うピエロがいる。訳が分からないだけに怖いというところか。

フォード・マドックス・ブラウン「ユングフラウのマンフレッド」:ユングフラウから身投げをしそうになっている男。足元に無数のためらった足跡が残っているのが恐ろしさを感じさせる。
マックス・クリンガー「死の島(ベックリンの原画による)」:私が実物を見たい作品の一つがベックリンの「死の島」。これはクリンガーの版画だが、それでもうれしい。小舟に乗った白衣の人物はかなり不気味だ。
ポール・ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」:今回のおそらく目玉作品。実物を見ていると、描かれている人物が等身大くらいの巨大サイズなのだ。目の前で行われているかのような処刑、これはインパクト強い。



ジャック=エドゥアール・ジャビオ「メデューズ号の筏(テオドール・ジェリコー作品の模写)」:これも有名作品の写しだね。全体の明るさが同じトーンなのが意外。ジェリコーの作品は明暗がくっきりしていなかったっけ?

全体に魅力ある作品が多く、これまで聞いたことも無いような画家の作品でも怖さというか魅力あるものが多かった。ある種のテーマに特化した展覧会なので、マニアック画家が活躍する余地が十分あるということかもしれない。

入場券を購入するところには100人くらい並んでいただろうか。今回の旅程中、最も混雑した展覧会だった。「バベルの塔展」「西大寺展」がそれなりに人はいるものの、混雑というレベルには程遠かったので、ちょっと油断していた。これ、展覧会の魅力の違いなのだろうか。それとも、大阪と神戸の人の違いなのだろうか(これ以上書くと、ゴニャゴニャ…)。

この後、常設展、「青木千絵展 漆黒の身体」を見るが、これは別項で紹介することにしよう。

なぜか大阪(28)朝食4

2017年09月07日 08時31分13秒 | 食べ歩き
いよいよ大阪も最後の日。ホテルの朝食も最後となるが、まあ食べたいものはすべて試した(パンなど除く)ので、もういいかな。今日もいつもと変わらぬ目玉焼き、ハム、サラダを盛り付ける。



飲み物は紅茶にしてみたが、カップで出てきて、割と渋め。ポットでたっぷり2杯分あるコーヒーの方が良いと思う。



やはり食べたりなく、焼鮭、なめこおろし、ひじき、根菜煮、かまぼこ、納豆の和食セット。これをご飯抜きで食べるという荒技。



最後にフルーツ&ヨーグルト。こんな組み合わせで食べるのは生れて始めてかも。



以下、今回宿泊したホテルの感想。

朝食ビュッフェはおおむね満足。品数は多いし、それなりに美味い。珍しいのはどこでも必ず出てくるカレーがなかったことで、このため私も何となく低糖質朝食にしてみたのであった。

ホテルの建物はそれなりに年数がたっていると思うが、清掃も行き届き、ホテルマン(女性含む)の皆さんは非常に親切だった。ロビー階で方向が分からなくなったり、ちょっとうろたえていると、「何かお手伝いしましょうか」という具合にすぐ声がかかる。海外の客が多かったが、ホテルマンも日本以外の方が多かった。

北海道でも海外の観光客が増えているという話はあるが、それに比べても大阪の外国人率ははるかに高い。観光だけではなく、仕事目的の人もいるようだ。また、行きやすい飲食店に行くと、必ず外国から来た人が近くにいると言っても過言ではないくらいなのだ。なかなか興味深い体験になった。

ホテルの話に戻ると、宿泊階へはエレベーターが5基あったので、待ち時間が少なくとても快適。さらに部屋にはミニバー付き(使わなかったが)とあって、普段、出張で泊まるホテルとは大違いだった。残念なのは消臭スプレーが無かったことと(頼めば来るのだろうが)、新聞サービスが無かったこと。しかし、今どきは新聞も読まない人も居ることだしなあ。