昨日今日と穏やかに晴れました。
まだ、紅葉も見られる
暖冬の冬です。
今朝の我が家の「山法師」
朝日に輝いて、
キラキラと赤くなった葉が
まぶしいようです。
ふと思うのですが、
お釈迦さまが悟りを開かれた
12月8日、
「成道会」(じょうどうえ)と
いいますが、
どのような天気だったのでしょう?
お釈迦さまは悟りを開いて
すぐには教えを説かれなかった。
「世の中の人は余りに忙しい
そして欲深い、
悟った法は微妙で奥深い
世の人々には理解できない
であろう」
とその心中を語っておられます。
その時、
娑婆主「梵天」という方が
「世の中には汚れも薄い方も
おられる。
必ず理解できる人がいる。
どうか教えを説いて欲しい」と
再三再四お願いされる。
そこで初めて教えが説かれる、
ということになるのですが、
面白いエピソードがあって、
最初に出会った人が
ウパリという宿命論者、
お釈迦さまのただ者ではない
風貌を見て、
「お前の師はだれか?」
と、問うと、
お釈迦さまは、
「私は師なくして悟りを開いた」
というと、
「そうかもしれない」
と立ち去って行った、
ということです。
私たちも、
本当に聞く耳を持たないと、
本物に出会っても、
そのまま別れてしまうかもしれません。
それで、お釈迦さまは
自分が出家してから
ずっと自分を見守り続けていた
5人の比丘に教えを説きます。
どうも、最初はこの5人も
お釈迦さまの様子を見ていて
途中で挫折した、
と思い込んでいたのです。
それは苦行を捨てて、
スジャータという娘の乳粥を頂き
菩提樹の下で瞑想に入った
からだったのです。
それで、お釈迦さまの姿を見ても
信用しなくて、挨拶もしなかった。
しかし、間近に見る
お釈迦さまの威厳のある
光を発して輝いているような
姿に思わず、
その場にひれ伏したということです。
お釈迦さまは順々と
教えを説かれました。
それは、四つの真理(四諦)である
苦・集・滅・道
その実践である八つの方法
八正道を説かれたということです。
今、山法師という木を見て、
季節は違えども、
12月8日は同じ時、
日本では、紅葉は終りかけ
街はクリスマスやお正月の準備
何かと気忙しくなってくる
この時期ですが
ほんの一時この木を見ながら、
お釈迦さまの悟りのことを
考えていました。