本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

穿いてますよ!!

2015-12-05 18:03:27 | 漢字

「安心してください、

 穿いてますよ!!」

というのが、今年の流行語大賞

を受けたようですが、

なかなか面白い!

子どもたちもその言葉をもじって

いろいろ、言っているようです。

 

ちょっと気になったのが、

「穿いてますよ!」

という、『穿』という字です。

たしか、穿つ(うがつ)ですよね。

穴をあけるという。

 

辞書には、

「穿」 セン・うがつ、とあります。

穴と牙(きば)とからなり、

咬んで穴をあけるという意味です。

漢和辞典では、

「はく」、という意味は見当たりません。

うがつ。とおす。ひらく。あなをあける。

つらぬく。

等の意味が並びます。

ひいていえば、「とおす」という

ところから、「はく」という意味が

出てきたのでしょうか??

 

この項目で発見した言葉に

「穿耳」(せんじ)と読み、

耳に穴をあけて玉をつける、

という意味です。

今でいうピアスです。

そして、

「穿耳客」(せんじのかく)

というのは、「達磨大師」つまり、

ダルマさんのことです。

達磨大師は耳輪を付けている

ところから、そう呼ばれたようです。

 

仏像もよく見てみると、

菩薩は首にはネックレス、

腕には腕飾り、耳にはピアスと

たくさんの装飾で飾られています。

 

はくということも厳密には

佩く・帯く・着く・穿く・履く、と

はく場所によって細かく

分かれているようです。

穿く、は腰から下のところ

ズボンをはく、パンツをはくなど、

 

靴をはく場合は「履く」を使います。

「履」という字も、

尸(シ)、彳(テキ)、夂(チ)、舟の合字

尸は靴をはく人、

彳と夂は両方行くという意味、

舟は靴の形ににている、

そこから人が靴を履いて

歩く姿をあらわす。

ということになり、

ふみ行うという意味になった

ということです。

 

何気なく使う言葉も

調べてみるとなかなか面白い !!!

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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