本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

面壁3時間15分!

2015-12-03 21:51:37 | 住職の活動日記

熊本へ行きは「さくら551号」、

 

   

 

今回は娘の出産を控え

お互いに一人旅、

 

   

 

小倉を過ぎ、間もなく博多

「次は終点博多!」

あれ??

「次は博多」

と言い直されました。

博多で山陽新幹線から

九州新幹線に名前が変わります。

乗務員の方も交代、

つい、もう業務は終わりと

つい心の本音が出たのかな?

 

   

 

博多明太子の有名店「福さ屋」

 

博多を出て、町並みが切れてくるころ

 

    

 

 

新幹線は勢いを増してきます。

各車両についているモーターが

一斉に働き出します。

耳を澄ませると、

なにかしら、モーター音が一際

高くなっていく感じです。

 

新幹線の中でも

九州には二か所難所がって

普通に新幹線では登れません。

九州新幹線だけが8両編成で

各車両にモーターを搭載しています。

 

この最強の新幹線で日本一周

出来たら面白いに …

と考えているうちに熊本へ

 

帰りは時間の変更もあって

取れた席は先頭車両の

1Aという席、

前は壁になっています。

(まあ、人の頭よりいいか!)

と壁に向かって3時間

ふと思い出したのは

 

三十七道品(どうほん)

三十七菩提分法(ぼだいぶんぽう)

ともいいます。

ついつい忘れがち

今ごろ、この年になって

佛教の初歩の初歩を思い出しました。

まずは名前だけでも

スラスラ出てくるようにと

 

四念処(しねんじょ)

四正勤(ししょうごん)

四如意足(しにょいそく)

五根(ごこん)

五力(ごりき)

七覚支(しちかくし)

八正道(はっしょうどう)

 

と、これで三十七になります。

その内容はと、

◎四念処は、身・受・心・法

◎四正勤は、怠慢心を断ち

   障りを断つということで、

 律儀断・断断・随護断・修断

◎四如意足は、欲・精進・心・思惟の

 四つの如意足、

如意という意のごとく、それに足が

付くのも面白い。

意欲と努力と心念と思惟によって

それを足掛かりとして、

如意は神変ともいいますが

神通力を引き起こしてくる。

そういうのが如意足というのでしょう。

 

そんなことを繰り返し覚えているうち

はや、新大阪に着いてしましました。

 

これをみていると

お釈迦さまは三十七という方法で

人間の修行のあり方

もっといえば、人が迷わずに歩む

道筋を示しておられます。

人間が人間としてあるということは

こういう道歩むことによってのみ

人間とし成り立つ、

修道的人間が

本当のあり方ではないのか、

ということを示されているようです。

 

三時間余り、前が壁ということもあって

何かしら気が散らなくて

いい時間を過ごせました。

 

(この年になってまだ、仏教の初歩

を歩んでいるなんて、

手遅れかもしれませんが、…?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする