熊本へ行きは「さくら551号」、
今回は娘の出産を控え
お互いに一人旅、
小倉を過ぎ、間もなく博多
「次は終点博多!」
あれ??
「次は博多」
と言い直されました。
博多で山陽新幹線から
九州新幹線に名前が変わります。
乗務員の方も交代、
つい、もう業務は終わりと
つい心の本音が出たのかな?
博多明太子の有名店「福さ屋」
博多を出て、町並みが切れてくるころ
新幹線は勢いを増してきます。
各車両についているモーターが
一斉に働き出します。
耳を澄ませると、
なにかしら、モーター音が一際
高くなっていく感じです。
新幹線の中でも
九州には二か所難所がって
普通に新幹線では登れません。
九州新幹線だけが8両編成で
各車両にモーターを搭載しています。
この最強の新幹線で日本一周
出来たら面白いに …
と考えているうちに熊本へ
帰りは時間の変更もあって
取れた席は先頭車両の
1Aという席、
前は壁になっています。
(まあ、人の頭よりいいか!)
と壁に向かって3時間
ふと思い出したのは
三十七道品(どうほん)
三十七菩提分法(ぼだいぶんぽう)
ともいいます。
ついつい忘れがち
今ごろ、この年になって
佛教の初歩の初歩を思い出しました。
まずは名前だけでも
スラスラ出てくるようにと
四念処(しねんじょ)
四正勤(ししょうごん)
四如意足(しにょいそく)
五根(ごこん)
五力(ごりき)
七覚支(しちかくし)
八正道(はっしょうどう)
と、これで三十七になります。
その内容はと、
◎四念処は、身・受・心・法
◎四正勤は、怠慢心を断ち
障りを断つということで、
律儀断・断断・随護断・修断
◎四如意足は、欲・精進・心・思惟の
四つの如意足、
如意という意のごとく、それに足が
付くのも面白い。
意欲と努力と心念と思惟によって
それを足掛かりとして、
如意は神変ともいいますが
神通力を引き起こしてくる。
そういうのが如意足というのでしょう。
そんなことを繰り返し覚えているうち
はや、新大阪に着いてしましました。
これをみていると
お釈迦さまは三十七という方法で
人間の修行のあり方
もっといえば、人が迷わずに歩む
道筋を示しておられます。
人間が人間としてあるということは
こういう道歩むことによってのみ
人間とし成り立つ、
修道的人間が
本当のあり方ではないのか、
ということを示されているようです。
三時間余り、前が壁ということもあって
何かしら気が散らなくて
いい時間を過ごせました。
(この年になってまだ、仏教の初歩
を歩んでいるなんて、
手遅れかもしれませんが、…?)