hiyamizu's blog

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京都で紅葉狩り(1)嵐山から奥嵯峨野 

2023年11月29日 | 観光

 

2007年の12月初め、京都の嵐山、嵯峨野、奥嵯峨野を歩き、さらに翌日、北東部にある詩仙堂、圓光寺を回り、古刹の雅の中で、炎のようにあでやかな紅葉を堪能した。16年前のことなのに、今でも目をつぶると、真紅のもみじがまぶたに浮かび上がる。今更ながらのご紹介。

 

阪急嵐山で降りて、渡月橋を渡る。

 

山の紅葉が川面に写る。

 

棹と、櫓や櫂を操って上流から和船がやって来る。渡月橋は保津川くだりの終点だ。堰に打ち込んだ杭の一本一本に鳥がとまっている。人が溢れる紅葉の季節であっても、いかにも“京都”という光景だ。

 

十分ほど歩くと世界文化遺産の天龍寺だ。

 

方丈の屋根はなだらかで雄大だ。上から滑ってきたら、そのまま池へジャンプできそう。

 

前の曹源池庭園は夢窓疎石によるもので、砂、松と、岩石による組合せは巨大な渓谷に見える。

 

水の流れのように庭園を巡る道筋には、上を向いて写真を撮る人がよどみを作る。深紅の紅葉が覆いかぶさってくる。

 

明るい黄色から橙、そして濃い赤色へとグラデーションしている木もある。

 

境内にある天龍寺直営の精進料理 篩月(しげつ)で昼飯とした。

 

食事は畳の部屋に向かい合って座って頂く。写真を撮るのも気が引けるが、珍しい光景なので図々しくパチリ。

 

動物性の素材を一切使用しない本格的精進料理だ。

味は忘れた。昨日の食事が何かも覚えてないのに、16年前はおぼえていない。

 

 

天龍寺の北門から出る。

 

有名な、両側に孟宗竹が立ち並び、昼でも薄暗い少しくねった細い道に出た。ぞろぞろと行列する人が居なければもっとしっとりした道なのにと、自分達を棚に上げて思う。

 

道が狭くなり、頭がつかえるほど低い紅葉のトンネルの中を人の列について北へ進む。

 

常寂光寺(じょうじゃっこうじ)に着く。運慶作の仁王像が睨む茅葺の仁王門が出迎える。

 

仁王門を抜け、急な階段を登って行くと、両側は一面、緋色のじゅうたんだ。

 

さらに山道を登っていくと、多宝塔が紅葉の後ろにたたずむ。

細かい所まで意図したわけでもないだろうに、歴史を生き抜いた寺院、境内の景色は芸術だ。

 

百人一首で詠まれる小倉山の中腹まで登ると、嵯峨野、大文字山、比叡山などが一望できる。

 

汗ばんだ懐に風を入れてから、山道を降りる。

 

竹林と青もみじに囲まれたつつましやかな草庵・尼寺祗王寺(ぎおうじ)まで足を延ばした。

 

平家物語によれば、祇王・祇女姉妹は都で評判の白拍子で、平清盛に一時期寵愛された。清盛の心が白拍子の仏御前に移ると、祇王・祇女は母の刀自とともに尼となり、往生院に庵(現祇王寺)を結び、隠れ住んだ。やがて、寵愛を失って尼になった仏御前も訪ねて来て、4人は念仏三昧の日々を過ごしたとさ。

仏間にある仏壇には、祇王、平清盛、本尊大日如来、祇女、母刀自、仏御前の木像が安置されていた。

 

この後、宿へ向かった。

翌日の続きは「京都で紅葉狩り(2)詩仙堂、圓光寺、東福寺」。

 

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