hiyamizu's blog

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小島慶子『女たちの和平交渉』を読む

2016年11月17日 | 読書2

 

 

小島慶子著『女たちの和平交渉』(2016年7月10日光文社発行)を読んだ。

 

女性誌「VERY」に2012年から2016年春まで連載されたエッセイ集。歯に衣着せないことで知られる小島さんが子育てや、自身の軌跡を語っている。2013年、ご主人が仕事を辞め、一家でオーストラリア・パースに移住したので、途中から海外生活の記録にもなっている。

『女たちの武装解除』に続く第二弾。

 

漫画家のヤマザキマリさんとの対談では、マザコン・母親の業の深さを語り、男性学の専門家の田中俊之氏とは、仕事、仕事の生き方を強いられる男性の辛さが語られる。

 

 

時々、心の中で叫ぶことがあります。
「あなたは、ウイルスだらけのうんちが爪の間に入ったことも、一日に何度もゲロを片付けて着る服がなくなったこともないでしょ? 子どもを抱きしめて神様にお祈りしたり、一睡もしないで病院通いをしたこともないでしょ? 分かってくれなんて言わないから、せめて自分がそういう経験をしたことがないってことを自覚してよ。経験したことがないから、分からないんだって気がついてよ。・・・」

 

ある日、夫が仕事を辞めました。・・・ああ、それなら仕方ない。・・・でで、でもさ、いきなり家計に大打撃なんですけど !! ・・・私と夫は、改めて互いの価値観をつきあわせました。

よし、一家でオーストラリアに引っ越そう! それが私たちの出した答えでした。

 

 

私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

 

子育ての苦労は頭でわかっても実感がないし、ご主人とのやりとりも、キツイなとは思うが、しょせん有名人の自慢話に聞こえてしまう。

 

移住先のパースは私たちのロングステイ先だったので懐かしかった。

「巨大な森にて」のペンバートンは私が木登りしたところです。

その他、キングス・パークロットネスト島など懐かしく思い出した。

 

 

小島慶子(こじま・けいこ)

1972年、オーストラリアのパースで出生。学習院女子中・高等科。15歳のとき摂食障害。学習院大学法学部政治学科卒業。

1995年、TBSにアナウンサーとして入社。身長は172cm。

30歳で長男、33歳で次男出産。

2010年TBS退社。

2014年テレビ制作会社勤務の夫が退職したのを機に、オーストラリアのパースに移住し、日本に出稼ぎ。

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