エッフェル塔へMetroで行くには、エコール・ミリテール(士官学校)か、ビル・アケムか、イエナ橋を渡るトロカデルの3駅がありいずれも約800mほど歩く。Ecole Militaireで降りてシャン・ド・マルス公園から塔を眺めながら歩くことにした。駅から地上に出ると、塔が見えない。お店の人に、詳しいこと聞いても返事が分からないので、方向だけ聞いて、とこかく写真の真正面に歩き出す。
やがて写真の右側に塔を発見して、市街地を歩いて行くとシャン・ド・マルス公園となり、ぶらぶら歩いていく。
下の写真のあたりで、塔の先端を指でつまんだり、手のひらに塔を乗せたりする写真を撮ろうかと思い、この公園から歩くことにしたのだが、平凡なわりに面倒なのでやめた。
塔への入口は工事中で、ぐるりと回った反対側、セーヌ河側だった。日曜日なので9時前に来たのにチケット売場には結構な人が並んでいる。列はエレベーターが違う離れたところに2つあり、そのほか、歩く人の列があった。凱旋門でひどい目にあった我々は当然エレベーターで、第3展望台までで一人17€。
8月1日には、エレベーターの一つを予約客専用にするとの方針に、混雑に反対する従業員のストがあり、誰も登れなくなったと知った。ギリギリセーフだった。
よくこんなものを1889年に作ったものだ。しかも20年後に解体しようとしたとは。
エレベーターで直接第3展望台まであがる。
以下、第3展望台、276mからの眺め。
左端に見えるセーヌ河にかかるアンヴァリッド橋、その向こうが1900年のパリ万博時に架設された絢爛豪華なアレクサンドル3世橋と、かすかにコンコルド橋が見える。中央、右側に金色の屋根のアンヴァリッドが見える。
セーヌ河にかかる、左手前がアルマ橋で、その右上がアンヴァリッド橋、その向こうがアレクサンドル3世橋で、右端に金色の屋根のアンヴァリッドが見える。
歩いて来たシャン・ド・マルス公園とその向こうに士官学校Ecole Militaire、さらに遠くにモンパルナス・タワー。
セーヌ川には、手前にビル・アケム橋Pon de Bir Hakeim、川中に「白鳥の小径」が伸び、斜めに鉄道橋が横切り、小径の終わりに、写真では見えないが、小型の自由の女神像が立つ。昔々泊まったホテルで寝ぼけ眼で窓の外を見て、自由の女神像があるので、一瞬「ニューヨーク?」と思ったのを思い出す。フランスが独立100周年祝いにアメリカに自由の女神像を送ったことの返礼として、パリに住むアメリカ人たちがフランス革命100周年を記念して贈ったものらしい。もっともフランス各地に、日本にもレプリカなどがある。
これが上の写真の拡大で、かすかに自由の女神像が識別できる。スマホのカメラも大したものですね。
左がセーヌ川のかかるビル・アケム橋Pon de Bir Hakeimで、遠くにブローニュの森、右端にシャイヨー宮。
シャイヨー宮、その向こうにブローニュの森が広がる。森の手前にこれから行くマルモッタン美術館があるのだが……。
10時過ぎにはエッフェル塔を後にした。
周辺が工事中で、タクシースタンドを探してウロウロし、たまたま客を下したタクシーを捕まえて、マルモッタン美術館へ。
その話は次回。