hiyamizu's blog

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「半井小絵のお天気彩時記」を読む

2007年02月19日 | 読書
NHK「ニュース7」気象情報のお天気キャスターの半井小絵(なからい さえ)さんがやさしい語り口で綴る初エッセイ「半井小絵のお天気彩時記」(かんき出版)を読みました。

日本は四季の移り変わりがあざやかで、日本語には微妙な気候、気象に関する言葉、ことわざなどが多くあります。雨ひとつとっても、夕立、豪雨、小雨、霧雨、時雨、涙雨、春雨、秋雨、氷雨など数限りない言葉があります。英語にはこんな微妙で多様な表現はないと思います。それだけ日本人は季節や自然の変化に敏感で、暮らしに深く結びついているのだと思います。

この本は、気象の技術的説明に主眼はなく、春、夏、秋、冬、各季節を身近に感じる季節の言葉、年中行事などについて写真やイラストを交えて述べています。

半井さんのプライベート
半井さんというと、謎が多く、ネットでも熱狂的なファンがいろいろ騒ぎ立てているようです。顔写真もTVや雑誌のインタビューでのものしか見かけませんが、この本には、3つのプライベートな写真が載っています。まず、0歳のときの写真がありますが、ほっぺふくふくの赤ん坊で、抱いている横顔のお母さんが美人らしいということが分かるだけです。幼稚園のときの劇の小さな写真にも現在の面影は感じられません。唯一プライベートの写真として2006年4月の伊東でのジーンズ姿の写真がありますが、一体だれが撮ったのでしょうか?この本では、気象予報士試験に向けて猛勉強ぶり、冷え性であること、数年前に花粉症デビューしたこと、弟がいることなど若干の情報が得られるだけです。

「おわりに」にあるように、半井さんはTVのほかにもお天気に関する講演や環境授業を行っていて、その写真もありますが、気象一筋にかけるまじめ一方の方のように思えました。

余談ですが、半井というと、樋口一葉の憧れの人、半井桃水(なからい・とうすい)を思い出します。20歳の小説を書き始めたばかりだった一葉は、東京朝日新聞の小説記者半井桃水に小説の指導を受けていて、美男で31歳、男盛りの桃水に強くひかれていたそうです。
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