ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

夏祭り

2010-06-28 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
その大儲けの三河大富豪は、毎年恒例“御嶽夏祭り”「夕涼みの宴」が開催する。そこにおじ共々招待されたというわけで、もちろん、世は平家の時代である。おじがこっそり源氏御曹司牛若丸の身分をひた隠し「後学のために…」と連れ出しただけだ。
それに、その辺の大人諸私情にも興味津々な時期である牛若丸、素直に連ん立って来たというわけだ。しかし、夜も更けて、大人たちはどっぷり大人の世界に入ったきり出てこなくなり、相手にされなくなった牛若丸は一人取り残された。
一人淋しく物悲しげに、自慢の名笛[薄墨(うすずみ)]を吹いていた。
ら!?
向こうから笛の音に合わせて琴が奏でられた。ここで始まる笛と琴の音の共演で、顔が見えないあっちとこっち牛若丸の二人っきりの音楽の世界にどっぷりハマり、見えない向こうの琴の音の主に惚れ込んだ。演奏会が終わって、見えない世界の人だから、どうしても見たくなるのが人間心理で、
牛若丸「うぉ!どんな子だぁ?会ってみてぇ!」という衝動に駆られ、身分を明かしてはならないとおじから言い付けだったから走った。
どこへかって?
もちろん、祭り屋台へダッシュ!お面を二つ急いで購入、琴の主にお面をポーンと放り投げ、
牛若丸「そのお面付けて!」と頼んだ。自分は白銀狐ウルトラ似稲荷のお面をつけていた。そのお面で身分が隠れるかは分からないが、顔を隠しただけだ。
どんなお面やねん?と訊ねられたら、先に義隆に渡したウルトラスーパーな天狗(あまきつね)の面だと答えるしかないな。そして、彼女にはメーテル面を渡した。彼女にメーテル装着後、こちらに来てくれるように頼んだ。そして、メーテルで現れた彼女に、
牛若丸「始めまして…素晴らしい音色ですね…」とかしこまって挨拶したが、そんなかしこまった教育と躾を受けてない牛若丸はかしこまった態度が継続しなかった。
牛若丸「なっ、今から盆踊り行くぞ!」とタメ口で少々強引に彼女を連れ出した。
もう分かっているだろうが、メーテルの手を握るために誘った盆踊りで牛若丸弱冠15歳、そこらへんの踊りに全く興味はない。興味があるのは女子の手のみ!夜遅く女子が一人で迷子になったら「どないする?」と手を取り、しっかり握った次第だ。もうここら辺から和製仮面舞踏会に女子を誘う男子を想像しよう。顔は見えないから雰囲気だけを重視し、お互い顔だけをひた隠し一夏のアバンチュール、朝方までトーク?を楽しんだ。
彼女は話してみると、なかなか…


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