ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

出羽 三山

2010-08-18 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
とそんな簡単なボケツッコミで名刀は出来ないが、その伝説の相槌方 がっちゃんは、出羽 月山で若手月山流刀工を育てていると、
冷泉院「能楽部のよっちゃんが言ってた…。妖刀 小狐丸を作ったって…」
そのよっちゃんの話に寄れば、三条氏は相槌(弟子)がいない事を神社で愚痴った。その愚痴を聞いた神社の神さんは、わざわざ山から降りて来てくれて、直々に呼吸合わせて相槌(弟子)役を買って出た。本当に大丈夫か?と三条氏は思っただろうが、打たせてみたら素晴らしい出来だった。その第一作目が妖刀[小狐丸]だと能「小鍛冶」にある。
その後、神さんは刀匠 三条氏の腕に惚れ込み弟子入り(本採用)した後、一丁前になって独立、月山流の祖となったいう前代未聞の珍事で異例事態を披露した能の話で…
義経「ちょっと待て!そのよっちゃんって、まさかとは思うが!?」と能の話に口を挟んだ。
冷泉院「あんたの妹よ…」
義経「おいおい、お前ら、顔見知りかよ!」
瑠璃姫「不肖不出来な私の後輩、顔見ると虫唾が走る…」と義経の顔をじぃーと見た。
義経「待て!能子(よりこ)とは身長と鼻以外は同じパーツだ!」俺の顔に虫唾が走るってか!
弁慶「しかし、あいつはお前より性格と根性がキツイ」フラレた事を根に持っているのか?
義経「お前があいつって呼ぶなっ。それにキツイって…」それは確かだ。
佐伯「おい、ちょっと待て。刀に話を戻せ。その天叢雲剣だがな、錆とって鞘から抜けんぞ」
壇ノ浦で海水に沈んだ後、手入れを怠った。結果、金属の表面が海水に浸かって酸化し、鞘から抜けなくなってしまっていた。
義経「ん…」駄目か…。力いっぱい鞘から引き抜こうとしても刀は抜けなかった。
佐伯「がっちゃんに何とかしてもらえ」大和武尊刀 [天叢雲剣]がこんな状態ではいかん!
富樫と男鹿で合流した後、弁慶の岩透しの磨きと義経の薄縁が「コン?」と泣く理由と天叢雲剣の錆取りに月山へ行くよう指示を出した。
佐伯「月山へ行く道は、男鹿から南下して鶴岡(山形)で伊達(宮城)方向に曲がって…、ま、そこら一帯の一番大きな山だ」と詳しい道のりと適当な場所を教えてくれた。なぜ佐伯氏が月山に詳しいか…と尋ねられたら、左右の黒い羽を広げた形の月山(1,984m)は、羽黒山(414m)、湯殿山(1,500m)合わせて出羽三山と呼び羽黒修験山で、大和 金峰山、紀州 熊野三山に並ぶ山伏の修験霊山であり、佐伯氏はよくそれら山に登っては、月読(つくよみ)の神使がっちゃんとその弟の神使やっちゃんらでよくお月見していたらしい。
義経「やっちゃんら」って誰と誰?と訊ねようと思ったが口を挟んだら怒られそうで止めた。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。