ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~作りモノと、その片鱗~

2014-04-09 | 散華の如く~天下出世の蝶~
殿ご自身も教育には大変関心を持っている。
岐阜城内に軍師養成機関を作るほどである。
ただ、宗教施設ともなると、話は別である。
神仏を対象に崇拝する心を培うのは、大事。
されど、神仏の教えを曲げ、それらを盾に暴動暴走。
明智様に命じた石山本が時の焼き討ちが目に浮かぶ。
己の考えに頑な、融通の利かない信徒たちが、
命を血で染めてまで刃向う姿は鬼か妖怪の類。
己の信心信仰は第一。されど、
他人様にも同じ信仰心がある。
行き過ぎた信仰は空しいだけ。
帰蝶「私には…、」
殿の御意向はもちろん、容認。
このマリアの肖像で分かった。
しかし、
「デウス様のお考えが、分からない…」
ソルディ「アケチ様、同じ…」
帰蝶「明智様…?」
ソルディ「ツメタイ方でした」
帰蝶「…」
あの焼き討ちで、明智様の信仰心に揺らぎが出た、
と言っても過言ではない。
“信仰…それは悪。偶像の友に過ぎない”
悲しい考えに変わられた。
神や仏の像の中は、空虚。
結局、
作りモノの中に御魂など、
欠片も入っていなかった。
神や仏の片鱗が入っていれば、
あの地獄は無かったであろう。


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