ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

籠目歌

2010-11-24 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
賀茂女「う~ん、おしい!お日様の下って意味で日ノ本ってこと。それに、ほらぁヤマトは妖怪群生地で…」
義経「卑弥呼?邪馬台国?大和朝廷?妖怪群生地?」点と点が線にならん。
賀茂女「大日なる和に対極 陰(闇)陽(明)あり、拮抗する風穴(磁場)の節より闇に葬られしものが明るみに出ずる。節の目から出る再生の時、我ら陰陽 節目を守らんとす」と”籠目印”六芒星(魔除け)を右手で△、同時に左手で▽を空に描いた。

義経「器用だな。六芒星…か、鞍馬寺の正殿にも六芒星があったな」今やパワースポット、人がゴロゴロ来るらしい。小さい頃で記憶定かじゃねぇが確か、真ん中で…。
賀茂女「…地方によって歌詞が違うけど…
♪か~ごめ、か~ごめ 籠の中の鳥ぃは~♪
♪いついつ出やる 夜明けに晩に♪
♪鶴と亀が滑った 後ろの正面、だあぁれ?♪」と歌った。
義経「あん?鶴と亀が滑った?目隠しした鬼の真後ろ?当てられたら、鬼の交代か?」
賀茂女「鬼(陰)は囚われし魂、千年(鶴)万年(亀)幾世にも続く魂で…」と呟いた。
そして、ほんの一瞬だけ悲しい顔をした。また笑顔に戻って、
賀茂女「それより誰ぇ?ゼン鬼ちゃんに怪我させたの。おじいちゃんが危ないじゃない!」
義経「また意味不明な事を…。どういこっちゃ?」鬼に石ぶつけたらじじが危ないのか?
賀茂女「石ぶつけた?って、そうよ!このゼン鬼ちゃんは、おじぃちゃんの式神だもん!」
義経「さっきからチンプンカンプンだ…」もっと分かりやすく説明しろよ。
賀茂女「…昔ぁむかしある村に赤鬼青鬼の兄弟が居りました。毎日毎日、村の畑をあさって、悪さして…。それに手を焼いた村人は鬼を懲らしめてようと罠をはって鬼を捕えられました。
捕えられた兄弟、兄は「弟の命だけは助けて」と懇願し、弟の代わりに暴行を受けて瀕死の状態でした。弟は「兄の命を助けてくれ」と懇願しましたが、村人たちは鬼の言葉に耳を貸さず…。弟は泣き崩れました。
そこへ、山岳修験者が通り掛り、村人と鬼から事情を聞き、村人を説得して二度と悪さをさせないから檻から出してやってほしいと、
修験者「私に引き取らせてくれ」と申し出ました。
ようやく解放された鬼たちでしたが、赤鬼は虫の息…もう死を待つのみでした。
兄の死を前に泣き崩れる青鬼。そんな兄弟の姿を見て、修験者は禁断法 反魂り(よみがえり)の術を使い、赤鬼に息吹拭き掛け魂を分けてやり蘇生させました。


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