ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~降臨祭 御開帳~

2013-11-26 | 散華の如く~天下出世の蝶~
殿の暗示にまんまと引っ掛かるのは、
ドンッ
どうやら、私だけではないようで…、
ドンドンッ
帰蝶「な、何の音にございましょう?」
外をこっそり覗こうとしたら、
信長「なぁに案ずるな」と、止められた。
ぶぁさぁッと、私に赤いマントを着せて、
「うむ、似合うぞ」
帰蝶「え?」
信長「ほれそこ、立っておれ」
帰蝶「立っておれって…ここ」
信長「たわけッ。人に穴を見せる仏が居るか」
帰蝶「しかし…」
信長「こっち、向かんかッ」
帰蝶「そんな事言われても」
観音様にお尻を見せて、
信長「もっと、威厳持たぬかッ」
威厳って言われても、畏れ多い。
御仏に喧嘩打っているような…。
こっそり、ちらりと後ろを見て、
観音様のご機嫌を伺うおう…と、
信長「おどおどするでないわッ」
帰蝶「一体これ、何のおつもりにございますか?」
殿の、意味が分からない…。
信長「黙って観て居れ」と言われて、黙っていたら、
とんでもない事になっていた。
殿の合図で、本堂を開き、
御仏の降臨、御開ー帳ー。
外では女たちが群がっていた。