ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

人間関係のほつれ

2011-02-25 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
佐藤 継「着物の解(ほつ)れ?」
義経「解れに、わざわざ、紅を塗るのか?」と考え「…。(濃い紅だな)」と思った。
佐藤 継「どうした?」
義経「いや、なんでもない。酒抜きに行こ…」と外へ出ようとしたら、
ダダダダダーーーッ!と遠くから走ってくる足音が聞こえ、ガラッ!と戸が開いた。
初音&楓「ぜぇ、ぜぇ、はぁ、はぁ、継っ!!!忠ぁ!!!」と、くの一姉妹が参上。
佐藤 継&忠「よっ!」とチャオして「4年ぶり!初音、元気してたか?楓」
初音&楓「わぁーん、わんわん」と大泣きして「会いたかったぁーー!!」と抱き付いた。
後から遅れて入って来た冷「あらぁ?反物王子様は?」と呆れて、夫婦の再会を眺めていた。
佐藤 継&忠「おい、よせよ。皆が見てる」読者も想像するぞ、と満更でもない様子だが、
初音「ん!?紅!」の付いた着物に気付き、楓も「もしや!?浮気!」疑惑が再浮上した。
佐藤 継「何言ってんだよ、違う!誤解だ、誤解!ツネ、何とか言えよ」
義経「俺が付けた紅じゃねぇよ…」とエプロン取って、クルンで…風呂の用意していた。
佐藤 忠「ボケかッ!誤解を解けって言ってんだよ」
初音「ご・か・い?じゃ、私たちが助けてから4年間、どこほっつき歩いての!」
楓「忠!あの子とまだ続いるんじゃないでしょうねっ!」と二人ヒステリックになっていた。
佐藤 継「おい。俺は、忠と違って浮気してないぞ!それに4年間、密偵してたんだって!」
佐藤 忠「おまえっ!いつまでも昔の事を!それに、あいつ(愛人)とは、もう終ったっ!」
と、何やら夫婦問答が始まり…俺は冷と顔を見合わせ、掌を上に、肩すくめ、
義経「お前ら…10分で、元鞘に丸く納めとけよ…」と、冷と二人でムジナの外に出た。
それに、あいつらの『狐の恩返し話』が作り話だという事が分かった。初音と楓に助けられたんだ。これじゃ、一生頭上がらんな…と思った。
外まで筒抜けの夫婦ケンカ、聞きたくなくても聞こえてくるので聞いていた…。と、そこへ、
匠「おーい!」と呼び掛けられた。
義経「ん?えらく早ぇ帰りだな?」と海尊に負ぶされてる賀茂女「…どした?」と聞いたら、
河合「腹、痛くなったんだって」
賀茂女「う゛…ん、ごめんなさい。修行中に…」
義経「何言ってんだ、無理すんな。修行なんてどこでも毎日やろうと思ったら出来る、な」と海尊と匠を見て同意を求めたが、
海尊&匠「毎日…?」と二人顔を見合わせて、とってもイヤそうな顔をしていた。