オーストリア シュタイヤーの教会
新聞広告で面白そうな警察小説?だったので、図書館で借りた。
ハードカバー2段組500ページ。
『光圀伝』ほどの量はなかったし、わりとすらすらと読めたんだけど。
こんなのあり?というくらいにちょっと筋書きが荒唐無稽というか漫画チックというか。
おまけにこんなところに生活臭じみた会話をもってこんといてぇや(洗面台に水を飛ばしたら拭いておいて、テーブルの上を拭くだけにやたらティッシュを使わないでetc.)というくらいに変なところにリアリティがあったりするので、よけいに違和感あり。
派手な銃撃戦、猟奇じみた殺人に、舞台は横溝正史ばりの古い洋館、犬との泣ける場面、最後は国籍不明のヘリコプターがやってきて一件落着。
精巧な手足を無理やり安っぽいプラモデルにくっつけてみたような。
これは小説なんかより、ドラマか映画のほうがきっと面白く仕上がるだろうな。