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玉置神社(たまきじんじゃ)

2018-10-10 | 日記
「9月8日は二十四節気の『白露』の日、いよいよ秋の訪れが近くなった。気配を感じる涼しい朝夕が2・3回あったような気はするが、今年は35℃を超える日が続き、厳し過ぎる暑さに人間・動植物全て“げんなり”の超酷暑だった。
去る4日昼から台風21号が、」と書きかけたまま私のパソコンが群馬県まで遠い旅に出たのは去る9月10日の午後だった。

その前にも8月26日~9月3日まで電機店の方に行っていて、最終的に我が手元に戻ってきたのは10月6日である。何の事はない、文字入力不具合は、タッチパネルの操作ONの状態でマウスを使っていたからのエラーと判明するまでにかかった時間とお代金は高すぎた。前者をOFFにして解決。
パソコンが無くてストレスを抱えて過ごした一ケ月余りの間、気晴らしにやっていた事の思い出はそんなに悪くもないが、日記を書くには記憶が薄れ乏しい。

この間に自然災害が多発したよな。9月4日の台風21号では高潮で関西空港が浸水し、強風にあおられたタンカーが連絡橋に衝突しているのをテレビで見た。そしてその3日後の7日、北海道に最大震度7の大地震が起きて北海道全域が停電となった。その時ブラックアウトという言葉を初めて聞いた。
6月の大阪北部地震、7月の西日本豪雨などに続いてであり、日本全土を挙げてこの荒れ様は自然が何かに怒っているのかな。



さて何を書き残しておこうかと思案したが、とりあえず念願の玉置神社(奈良県吉野郡十津川村)に行った時の
SDカードを辿ってみよう。

   
   2018年9月12日(水)
人数制限がある20人ほどのツアーに早くから申し込んでいた。バスが十津川地区に入るとポツポツと降り始め、あいにくの小雨模様の日となった。神社の駐車場から傘をさして参道の細い山道を20分ほど行くと(駐車場から本殿までは徒歩20分~30分)、「お体の不自由な方は左の道から参拝ください」とあり、全員にその道を薦められた。
杖を片手に傘をさして歩くには少々不都合もあったが、一輪の野生ホトトギスを見ることが出来てとても嬉しかった。野生を見るのは初めてで、家の庭にあるホトトギスしか知らなかった。
雨降りの参道、山道はこんな風景。

                 
                                     (画像はクリックすると拡大する)      

特別なツアーのお陰で、滅多に経験できない厳かな正式参拝を体験させてもらえた。10人ほどは本堂内陣に入りきれず到着が遅かった私も縁側に座ったメンバーの一人で、標高1000m近くに吹く風はひんやりとして寒かった。太鼓の音が深山に響き、祝詞の声が原生林の木々の合間に消えて行った。儀式終了後の心はかつてない程清々しかった。

            

玉置神社(たまきじんじゃ)の創立は紀元前37年、第十代崇神天皇の時代とか。現在のは様式から寛政6年(1794年)の再建らしい。入母屋造り内陣に六柱が祀られている欅造りの堂々たる社殿に漂う空気に背筋はピンとなる。
ここは熊野と吉野を結ぶ大峯奥駈道の修験場の場所、すなわち靡(なびき)の10番目の聖地らしい。ついでながら1番目は熊野本宮大社の本宮証誠殿(しょうじょうでん)で最後の75番目は吉野川の柳の宿だそうだ。役の行者:役小角(えんのおづの)によって開かれた1300年の歴史ある山岳信仰の道、世界遺産に登録されているだけに素晴らしい。

特別がもう1つあって、1804年の建造物、今は重要文化財になっている社務所・台所の地下参籠部屋の見学も許された。神仏習合時代に玉置神社の別当寺として建てられたそうで、社務所内部は杉一枚板の板戸と板壁で仕切られ、すべての戸襖に狩野派絵師による豪華な花鳥図(撮影禁止)が描かれていて、凄い!こちらの襖絵は拝観料を払えば一般に見学できるそうである。
梵鐘も重文で、「応保三年癸未三月三日甲午」(1163年)の銘があるらしい。

         

山を少し登った所に末社「玉石社」があるというので、この足で再度この地を訪れる事は出来ないだろうと思い、頑張った。そして最後に樹齢三千年の神木(神大杉)と夫婦杉も見落としてはならない(笑)と、頑張った!
ただ集合時間に遅れてはいけないので見残した大杉(日本髄一の根回り19.5mの大杉)には今も未練を引きずっている私。大樹大好き人間だから(笑)
        
 
                                    

ホテル昴での昼食後に温泉に浸かったお陰で元気は回復、雨降りとは言え念願の叶った嬉しい日であった。このツアーを企画していただき感謝感謝である。撮れた写真は全て霧にむせんでいるが、心に残った景色は実に鮮明。頑張ってくれた足にありがとう。


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