文芸春秋2006年9月号に、保阪正康連続対談『昭和の戦争七つの真実』という特集があり、興味深く読んだあと、図書館でこれをみつけ、さっそく読んでみた。
保阪氏は、歴史として表にでていない、裏の事実を、たくさんの資料から分析、検証している。
知らなかった事が多々あり、知ることにより、違った見方ができてくる。
タイトルは、「東條英機に利用されたゾルゲ事件」 「明かされる大本営発表の歪みと嘘」 「陸軍中野学校の真の姿をさぐる」 「吉田茂が描いた国家像とは?」 「昭和天皇に戦争責任はあるか」 「A級戦犯は戦後なぜ復権したか」 「田中角栄は自覚せざる社会主義者か」 の七つ。
番外編の「宮中祭祀というブラックボックス」では、原武史氏と、かなり辛らつな対談をしている。
雅子皇太子妃が宮中祭祀を欠席がちで、美智子皇后との間で確執がある、とか女性天皇論などなど。
この対談は2004年12月に行われているが、秋篠宮家に男子が誕生したら、女性天皇論はどうでもよくなり、東宮家と秋篠宮家の立場が逆転する可能性もある、という話があり、これは、現実になってしまっている。(2006年9月に男子誕生)