OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

いいかげん

2013年07月09日 | 日記
いいかげんな写真であるが、
この扁額が気になっていた。


田舎の小学校の一年下のK子ちゃんは同じ町内に嫁いだ。

そのK子ちゃんは、頭がよくて運動神経もよく、またきれいで、小学校の時から有名であった。
そのK子ちゃんは、また字もうまかった。

実家の店を手伝ったりしながら、子供たちに書を教えたりしていた。
そうこうしているうちに、のし袋もまともに書けなくなっていく。

脳に腫瘍ができて、大学病院では施しようがない場所ともいわれた。
そうこうしているうちに、娘さんがスーパードクターを探し当てた。
TVは偽物も多いが、TVで私もみたスーパードクターだった。
福島に滞在し、そのスーパードクターを待ち、手術した。
スーパードクター何千人の手術したなかの最難関だったという。
今年中に、スーパードクター彼女扁の劇画ができるとか。
座っただけで、歩けない日も長かったので、歩けることにも感動したという。

小さい時はどこからみても羨むK子ちゃんの波乱万丈人生の一齣である。


書作品を書いていて、何枚書いても気に行ったものが書けない。
あきらめて、水を足して、気楽に筆を運ぶ。
前は空きすぎ。墨はイマイチ。でもいい風情。
雪も月も…。
花など、また、とはいかないいい姿態。

狙い過ぎた作品は飽きる。
何気なくできてしまった。
いい加減なのである。

こんな「雪月花」がいい。

はじめて伺ったK子ちゃん宅には「感謝」の字がそこここにちりばめられていたが、この扁額とともにこの家の歴史ができていくのだろう。
今、K子ちゃんは書から離れているのが、かえすがえす残念。
人生は長し、でいこう!
これからだ!



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