OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

一本の樹

2013年07月23日 | 文化・芸術
名もない野山に取材して丹念に丹念に描きこんでいく。
一本の線も揺るぎなく、森の木々は深く重厚に存在している。
そこに今回は、そこから辛夷の真白が心を通してなお白く輝きだして、まるで白い精霊がそこにいるような作品になっていた。


三越本店で京都日本画壇の俊英作家による5回目になる「Nihonga・京」の中の小田賢の作品である。
小田作品のなかで、今回は辛夷であったが、象徴的な樹木が一本ある作品は、桜を描いた作品が前々回だったか。
表情細やかに、人間のさがを映し出すような一本の樹。また、そんな作品を観たい。

コメント
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