OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

教科書展示会

2010年07月01日 | 書道・筆文字
市の公民館で小中学校の教科書の展示会が行われている。
「書写」を中心に拝見した。
各社とも工夫があって、昔のとはずいぶん違う。
手本は一社をのぞいて均整とれてきれい。
硬筆は結びがすこし差があったか。

普通6年生あたりから行書は書かせることはなくとも、行書への意識を呼ぶページがあるが、ある教科書は、5年生にわずかだが行書の呼び水があった。

今の世は、手で書くことの理が、日常でなかなか見つけにくい。
手で書いたものがたくさんあれば、行書などは自然に身につく気がする。
そういう意味では、いま、行書を早めに見せることは悪いとは思わないが、いきなり手本でなくても、教科書なら、いろいろな書のあり方を見せてもいいのかと。
 
中学になると、出版社によっては教科書もいろいろな書のあり方をみせようとしているところもあるにはある。

全体にいうと、工夫はあるが、楽しくはない。書写はもっと楽しい時間になってほしいと切に願う。

国語で、いわさきちひろを表紙に使った出版社があったが、白地でとても素敵だった。
もっとも鉛筆のこすれなどですぐ汚れてしまうけど。

コメント
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