前回のブログ 『センチメンタル・ヴァリュー』 で、老人ホームに移った母の持ち物を整理をしたが
処分しがたい品があるという話をしました。
本日も、処分しがたい品についてです。
このモンペは、明治28年生まれ(1895年)の父方の祖母が、嫁である母に残した手作りのモンペです。
祖母は東京中野区在住でしたから、畑仕事ではなく、家事用に作ったのでしょう。
当時若かった母は、義母からもらったものの・・・。結局一度も身につけなかったそうです。
ある意味、新品。
母は捨てるに捨てられなかった品を、私に好きにしてくれと言います。
私の選択肢は二つ。
1.ほどいて、何か別の物を作る。
2.平成生まれの娘に託す。
上の写真に簡単な説明書きをつけて、インスタグラムに投稿しました。
オンライン英会話レッスンの講師である、シアトル在住のリナ先生が以下のようなコメントをインスタ上にくれました。
R 「I think I'd leave it the way it is, but I would wear it !!」
・・・そのまま残した方がいいと思うけど、私なら着ちゃうな!!
最初の文は、こんな感じでしょう。
訳せなかったのは次の文です。
R 「Vintage is in !」
「Vintage」は、日本語にもなっているヴィンテージで、”価値ある古着” のことです。
「is」 や 「in」 も、簡単な単語ですが、文全体の意味がわかりません。
ヴィンテージは中です? 意味が通じません。
レッスンの時に質問しました。
これは、「in」 の後ろの「fashion」 を省略して言っているとのことです。
日本語の話し言葉でも、分かり切った単語は省略するので、そんな感じですね?
「in fashion」(イン ファッション)・・・流行して
「Vintage is in (fashion).」・・・ヴィンテージは流行っています
なるほど!
意味が分からない時は、何か省略されていると推測すればいいようです。
残念なことに
私にはこのヴィンテージファッションを着こなす自信はありません。
日本語も達者なRINA先生ですが、「モンペ」という日本語は初めて聞いたと言っていました。
これを聞いて、私は次世代にこのモンペを残すことに決めました。
そのうち、日本人でも「モンペ」という言葉を知らない世代が誕生するのでしょう。
明治生まれの祖母手作りの「もんぺ」が、大正・昭和・平成・令和生まれを超えた、次の世代まで届けられればと
夢が広がったところです。
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