名古屋駅から運休になるトラブルが12月11日に起こりました。
JR西日本は台車に亀裂が見つかったと発表し、国の運輸安全委員は深刻な事故につながりかねない
「重大インシデント」
に認定し、調査を始めました。
昨晩のテレビニュースでは大きく取り上げられていましたが
今朝の朝日新聞ではテレビ欄裏の社会面に載っているだけでした。
大きな事故にならなくて、まずは良かった。
ところで、
「重大インシデント」
の認定名称に思わず苦笑してしまいました。
私が認識している 英単語 “インシデント” 和訳は “事件” です。
一層のこと、両単語を英語にして「シリアス・インシデント」にするか
両方日本語にして、「重大事案」とすればよいのにと・・・。
ところが、調べてみてわかりました。
この英語の「incident」(インシデント)を表現するにあたる、適当な日本語は存在しないそうです。
具体的に起こった突発的な事故は
「accident」(アクシデント)・・・事故・災難・思いがけない出来事・偶然
アクシデントは日常的に使われている言葉です。
インシデントを英和辞書で引くと
「incident」(インシデント)・・・《付随した》出来事・事件 《遠回しに》事変
この《 》の中の《付随した》 や 《遠回しに》 が、鍵となるポイントなのです。
私たちがアクシデントと呼ぶ事故が発生する一歩手前の状況だったり
さらに大きな災害をもたらしてしまったような事件のことを言います。
「やだ、電気コードが脱走したハムスターにかじられてるよ!」
このままにしておくと、漏電して火災が起きるかもしれません。
このような状況でしょう。
確かに、相当する日本語はないかもしれません。
突発的な出来事で、迅速な対応が要求され、即座に対応しなければ被害が広がっていくものは
全てインシデントという言葉で表現されるそうです。
なるほど~。
「重大インシデント」という表現は、なにも気取って言っているのではなく
相当する日本語がなかったからなのですね。
へ~、そうだったんだ。
苦笑いは的外れでした。