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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

朝ご飯

2024-01-11 06:13:19 | よもやま話

絵のタイトルは、「洗い清めて」です。
国分寺のはけの道脇の湧水がたゆたゆと流れていました。
誰かが菜を浸していました。


小説を読んでいて、日常の描写と心情を切り取った文章に気づきます。
この表現こそ、小説家の力量です。
膝枕があなたの懐かしい体温を覚えている。
冒頭のこのフレーズで、次の歌詞やメロディーを聞きたくなります。

今日のタイトルは、「朝ご飯」です。
変わり映えがない朝ご飯です。
形がいびつなトロ芋を何分割かにして剥きます。
根が出ている先端は、種として植えようかなと取り置きます。
小さなおろしがねですり下ろします。
すり残しは、味噌汁の具として放り込みます。
料理は、手がかかります。
野菜を水道水で洗うと、手が冷たい。
切る大きさも料理に合わせてイメージします。
味見をして納得です。
こんな些細な日常が好きです。
時々億劫になります。

一時間かけて作っても、食べるのはわずか15分です。
食べ残しを片づけて、洗うほうが時間がかかる。
冷たいので、ストーブにかけていたやかんのお湯を洗い桶に入れる。
水道水が少しだけ節約になる。
洗って拭いて納める。
この繰り返しです。

洗い物をした手がかじかんでいます。
水気をふき取り、しばらくするとじんじんと温かくなる。
塩をふり水にさらして作った白菜漬けが、しゃきしゃきと美味しい。

2024年1月11日
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眠り薬

2024-01-08 05:19:48 | よもやま話

絵のタイトルは、「草木春近し」です。
武蔵野の風景を切り取りました。


昨年10月より、山本文緒さんにはまって、続けて5冊読みました。
恋愛が主たるテーマです。
未来から過去に進む手法や、
主人公の七変化(一人称の変更)などの作風が斬新でした。
包み隠さない心情の吐露もドキュメンタリーを視る思いがしました。

今日のタイトルは、「眠り薬」です。
寝床に持ち込んで本を読みます。
1行に35文字の本は適しません。
そんな本に限って厚い(重い)のです。
横向きになり、ページを進むごとに立てたり横にしたりを繰り返します。
35文字は行間も狭く、読んでいた箇所を見失うこともしばしばです。

持ち込む本は、軽い内容のものになります。
エッセイが多い。
面白くないと、飛ばし読みです。
ちっとも気重になりません。
結局、読みたい本になります。
掲げ持ち、横向きを繰り返し、筋肉トレにもなります。
もう限界と、素直にスタンドのスイッチをオフにします。

冬になると汗をかきません。
風呂にも本を持ちこみます。
ふたにタオルを敷いて、濡れた手を拭きながら読み続けます。
1Kgくらい汗をかいたら、出来上がりです。

本を買うことはなくなりました。
積読も処分も気になりません。
2週間に一回、司書の方に会うのも楽しみの一つです。
妻も借ります。
読んでる間は、静かです。

学生の頃は、欲しい本が買えませんでした。
背表紙を追いながら、作家になった気分を味わいました。
古本の臭いも紙魚(見つけてはつぶす)も好きでした。

廊下に寝っ転がって本を読みたい。
まどろんで、それからしばし居眠りです。
春が待ち遠しい。

2024年1月8日
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楽しめるかな

2024-01-07 10:39:55 | よもやま話

絵のタイトルは、「想いの丈」です。
年齢を重ねても、夢子でありたい。


上手く打てるかな。
心配が先にたつゴルフです。
思い切り振れるよう、足腰を鍛えています。
ストレッチやスクワットなどでいじめても、節々が痛くならなくなりました。
正座も10分できるようになりましたが、直後に立てないようではまだまだです。

市役所主催の「島の未来」会議に出ます。
どうしたら活性化するのか、アイデアがあるわけではありません。
どこかに、これからの人が考えることと、片隅にあります。
終活や断捨離などの整理と、これから迎える死の準備にかまけてきました。

あと20年、元気に生きようと思います。
未来図を引いてもよい。
衰えを嘆いているわけにはいきません。
何ができるか、毎日考えています。
答えは出ません。

2024年1月7日
(あとがき)
若い時も大したことはしておりません。
流されるように、刹那を一生懸命生きました。
これからも大したことはできない。
許容レンジを広げて、プレッシャーを減じる知恵を学びましょう。
(筆者)
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美人じゃなかったら

2024-01-06 10:35:13 | よもやま話

絵のタイトルは、「寝そべる女」です。
脱いでくれただけでも感謝です。


はっとして ぐっときて 騙された

今日のタイトルは、「美人じゃなかったら」です。
美人は、一つの例えです。
金持ちじゃなかったら、
スタイルが良くなかったら、
頭がスマートじゃなかったら、
優しくなかったら、
強くなかったら、
どうしますか。

結婚はゴールじゃない、スタートです。
付き合い始めたころは、よいところばかりに目が行きます。
結婚したら、悪いところも見なけりゃならぬ。
仮に、真実の姿を先に知っていたとしても、のぼせは治まらなかったでしょう。

詐欺まがいの結婚です。
合わぬからと言って、とっかえひっかえできるものじゃない。
決め手は何でしょう。
一緒に暮らして心地よいからに、尽きるような気がします。

なぜ新発見に目をつぶり、
さらに良いところを見つけようと努力するのでしょう。
それも味、面白いと思うからです。
何十年も暮らしていれば、
咳払いの具合で、これから嘘をつくなと分かります。
それでも許すのは、打算からでしょうか。
自分にもいっぱいある噓つきを隠し続けることができません。
どっちも、どっちです。

冒頭の「美人じゃなかったら」とシミュレーションしてみてください。
エステに行く費用を工面できない。
バランスが取れた食事ができない。
深夜まで働き詰めで、十分な睡眠もとれない。
いつもお金と子供の心配ばかりです。
美人になる要素は、どこにもない。

生活苦から生まれた、慈悲深い笑いじわほど素敵なものはない。
貧乏で暇なしだったから、糖尿病にならずに済んだ。
相棒が死んでも、強く生きられる。
タガがとれたように元気になる。
危機を乗り越えてきたからなせる業です。

美人じゃなかったから研いてこれたのです。
40歳過ぎの顔は、両親の責任じゃない、自分そのものです。
だから許せます。

2024年1月6日
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売主と買主

2024-01-05 03:24:41 | よもやま話

絵のタイトルは、「無心と邪心」です。


今日のタイトルは、「売主と買主」です。
不動産の売買は、中間業者(不動産、デベロッパー、建築会社、銀行・商社等)が
仕切ります。
我が家の売主は、東京に住んでいました。
空き家、耕作放棄地と墓地を不動産として親から継承されていました。
買主は、空き家だけが欲しかったのですが、売主の条件が4度変更されました。
中間業者の不動産は、売主のわがまま(条件変更)を買主に押し付けてきました。
さすがに、次から次の条件変更に業を煮やし降りてしまいました。
墓地まで買うことはできず、分筆していただきました。
買主は、売主のわがまま(畑、山、保安林の条件追加)を全部飲みました。

売主は、条件を全部飲んでくれた買主に疑問と感謝の思いを持ちました。
全部の取引が終了したのち、売主から買主に電話がありました。
親戚が一軒増えたと想い、来広の際には我が家を訪ねてくださいと
買主は売主に伝えました。
昨日、売主家族が買主の家を訪ねてくれました。

売主にとって懐かしいかつての我が家を、買主は包み隠さず見学してもらいました。
買主の使い勝手の工夫(リノベーション)が満載の家を見て、感心されました。
売主は、懐かしい思い出を再確認することができました。
中間業者を飛び越した珍しい光景です。

我が子の年恰好の協力隊員(娘)が移住して農業がしたいと申し出ました。
世話をした年寄りたちは、全員「やめておけ」と忠告しました。
意志の変わらぬ娘は、残っている畑の一等地(水利のよい南向き)の畑と
空き家になって間もない上等な家に住むことができました。
「やめておけ」の逆バージョンです。
50年ぶりにUターン買主には、売主の苦悩が理解できました。
買主は、自慢のコーヒー、アップルパイとミカンを出しました。
幼子の無心につられて、買主家族全員が美味しいものを食べてしまいました。
中間業者を飛び越した、売主と買主の縁でした。

2024年1月5日
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