故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

お母ちゃんって

2024-01-12 10:39:17 | よもやま話

絵のタイトルは、「山吹のいつかはつける実ひとつ」です。
日陰にひっそりと咲く山吹です。
けっしてつかない実に、
期待するでもなく、あきらめるでもなく。
お母ちゃんの変わらぬ日常です。
都会に出て初めて分かる「おふくろの味」です。


今日のタイトルは、「お母ちゃんって」です。
家族全員が風邪をひきました。
子供が引いて、老人がうつって、旦那も耐え切れず寝込みました。
何故か、お母ちゃんが最後にひきます。
みんな治ったころのことです。
もういいかな。
すっかり治って、周りを飛び跳ねる子供たちです。
緊張の糸が切れたように、お母ちゃんは寝込みます。
2-3日も寝たら、もうすっかり元気になり、いつものお母ちゃんです。

還暦を迎える頃、その訳が分かりました。
お母ちゃんの、それが日常だったのです。
いつも家族ファーストでした。
子供がもっと食べたい。
自分のおかずを、子供の皿にそっと載せてやります。
お母ちゃんは、いつも最後です。
漬物でさらさらと食べしまいます。

お金がない。
たまには、鍋窯投げ合う喧嘩もします。
外で飲まなくなった旦那から料理を褒められます。
そりゃ、好きな人と食べるものはなんでも美味しいでしょうよ。
何十年か前の浮気をなじっています。
お母ちゃんって、凄い。

2024年1月12日

(あとがき)
日常の先に仕事がある。
あさイチで菊地凛子さんが言われた言葉です。
柳の枝のように、風まかせのようで、芯のある内容でした。
仕事の合間に日常がある。
会社に勤めている頃は、そう思っていました。
退職してから、違ったなと気づきました。
あと20年、気づいただけでも儲けものです。
(筆者)
コメント
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