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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

節句

2023-04-04 06:52:14 | よもやま話

絵のタイトルは、「ゴッドママ」です。
お袋のようでもあり、亡くしたかみさんのようでもあり、妻の姿かもしれません。


島には、節句(旧暦4月3日)を祝う風習が残っていました。
今日のタイトルは、「節句」です。

妻が節句だよと告げました。
なんでも美味しいものを食べようよ。
私は、ちらしずしをリクエストしました。
島で捕れたエビと、草刈をしながら見つけたふきが入っていました。
滅多に買わなくなった刺身(かつおのたたき)も買ってくれました。
(ちぬを友人から一カ月に10匹もいただきます。「ちぬがある」といつも素通りです)
(肉コーナーも同様で、「猪肉がある」と立ち止まる私の背を押すように素通りです)
私も妻も、ちらしずしをお代わりしました。
少し甘めの味付けが昔からの味です。

節句には、子供達だけでお袋が作った弁当を持って、野山に出かけました。
蓮華の田んぼで追いかけっこをしたり、なんでも使って遊びに変えました。
余裕のある農家では、雛段を飾り、緋毛氈ならぬむしろを敷いて家族で花見をしました。
どちらにしても、子供達には至福のときでした。
うちのお袋は、羊羹のかわりに色付き寒天を入れてくれました。
寿司には必ず桜でんぶ(おぼろ)が使われていました。

今年は、妻の発案で「節句」が祝えました。

2023年4月4日
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生き急ぐな

2023-04-03 04:48:10 | よもやま話

絵のタイトルは、「笑う名人」です。
東北にいる時、訪ねてくれてよく笑かしてくれました。
今は、どうしておられるでしょう。
疲れてくると、視線が下に落ち表情が暗くなります。
なんとかしなくちゃ。


生き字引 桜散る見る やじろべえ

今日のタイトルは、「生き急ぐな」です。
家族が増えるごとに転職を繰り返し給料をあげてきました。
田舎が嫌で都会に飛び出しました。
半世紀が経ち、故郷へ帰って来ました。
朝起きると親は畑に出ていました。
夜は、子供達が寝てから親は仕事から帰って来ました。

都会でも生活スタイルは、何ら変わりませんでした。
一時間半満員電車に乗り、残業をして夜11時に帰っていました。
職住接近の田舎暮らしの方が、有効かつ快適でした。
田舎では、外で仕事をしていると誰かが話しかけてきます。
都会は、孤独でした。
転勤、転職するごとに一から「近所付き合い」を始めました。
子供中心の親子会も、子供の進路ごとにばらばらになりました。

給料をあげても、あげるだけローンに苦しみました。
家に縛られる生活は、田舎も都会も一緒でした。
飛び出した田舎に帰っています。
人を助ければ助けるだけ、自分の時間が無くなっていきます。
田舎でも都会でも、疲れてはいけない。
楽しむだけの余力を残しておかなければなりません。
自由は、瀬戸際にある。
身体を甘やかしてもいけないし、過酷であってもならない。
まさに、やじろべえです。

2023年4月3日
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雑木切の縁

2023-04-01 21:15:41 | よもやま話

今日のタイトルは、「雑木切の縁」です。
花見に招待された。
雑木の壁が消えた畑に集まった。
仕出し弁当に、手作りのチーズケーキ、ネーブル、お菓子まで用意されていた。
私達は、七輪で友人が格安に仕入れてくれた牡蠣を蒸し焼きにした。
もう帰ろうかと言う頃、大阪から墓参で帰郷した方が飛び入りされた。

雑木が消えたことが嬉しいらしく、幼友達夫婦が招待してくれた。
雑木を伐った土地の持ち主が、私達の軽トラにビール箱を土産で積んでくれた。
土地の持ち主の友人(81歳)は、大阪暮らしが長い。
初めて会ったのに、うちとけて大いに笑わせてくれた。
花見を遠くから見ていた長老が、キャベツを土産として全員にくれた。
持参した牡蠣も、この辺りでは珍しい籠で養殖したもので熱を加えても大振りで美味だった。
友人から籠を吊るす筏の場所まで教えてもらった。

雑木切は、人の縁を結んだようである。
切れない人がいる。
伐りたい人がいる。

一方、やり過ぎたと身体が教えてくれる。
やらなければならない自分の畑(耕作放棄地)が後回しになった。
慌ててやったところ、妻は腰を痛めたし、私の疲れは今でも残っている。
二人のチームが壊れはしないかと心配する。
いずれはそうなるのであるけれど、気づいたからには準備をしておこう。
どこまでできるか、そこまでやると身体を壊す、と勉強になった。

2023年4月1日

(あとがき)
蜂(黒い花蜂:花の受粉を助けてくれる)が、納屋の梁に穴をあけ巣にしようとしていた。
蜂の助けは大いに借りたいのだけど、我が家に作られるのは迷惑です。
どこかで巣を作って、豆の花が咲いたら飛んできてね。
えへへ。
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