故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

疲れていようが汗をかく

2022-04-27 18:53:02 | よもやま話

絵のタイトルは、「ビールを飲もう、どんどん」です。
難しいことは抜き抜き、思い立ったらやればよい。


夜になり 川音高し 雨と知る

かっぽんをおこしに畑に行った。
竹林から降りた川沿いに、多くの筍が生えて来た。
川は県が管理し、竹林は個人の持ち物です。
境が曖昧なのか、どちらも新しく出て来た筍を処理しようとしない。
川の側面に生えた植物や竹が、川を覆っている。
川は、落ち葉が腐り土となり、木が生える始末です。
ひとたび洪水が起こると、これらの流木や落ち葉が川の流れをせき止めることになる。
戦後間もない頃、このちいさな川が氾濫し、100人近い命を奪った。

今しかないと、筍を蹴っ飛ばした。
気になっていた川にせり出していた木を切った。
二時間も夢中になって作業した。
疲れていたのに大汗をかいた。
妻が、おにぎりとコーヒーを持って畑に来た。
今日の作業は終わりと告げて、二人で帰宅した。
すると、自宅上の畑で、シャリシャリと音がする。
水でも流れているのかと見に行くと、老人が草を刈っていた。
50cmはあろうかと思われる草を刈っている。
少し耳が遠いと聞いていたので、正面に回り声をかけた。
「畑を鋤きましょう」と提案した。

さらに2時間汗を流した。
小さな畑であるが、老人にとって長い草を刈る終えるのに二日はかかるだろう。
草を縦横に鋤きこみ作業を終えた。
疲れは取れた。
老人が、リポビタンDと収穫した苺を下さった。
草刈の楽しみを老人から奪ったかなと心配したが、喜ばれたようです。
少し手伝えば、老人は作業を続けられる。
証拠に、草刈鎌は実によく研がれており、小気味よく草を払っていた。
少しの手伝いを躊躇しない。
東北でも、手伝った褒美に、私用のガソリンを差し入れしてくださった。
そして翌年も依頼された。

2022年4月27日
コメント
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