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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

便り

2015-08-14 05:27:38 | よもやま話
   ボーデン湖。スイス側から。


   
郵便やさんは、まだかいな。
母が、軒先に出ている。

娘から、毎日絵手紙が届くのである。
試しに、届いた絵手紙を畳の上に並べてみました。
8畳間がいっぱいに埋め尽くされ、次の間もほぼ埋め尽くされました。

ちょっとした言葉から娘の気持ちがくみ取れるのです。

冒頭の絵は、スイス、ドイツとオーストラリアにまたがったボーデン湖です。
湖の上に国境があります。
スイス側から出た遊覧船は、ドイツ側の岸に近づいています。
楽隊が、ダンスミュージックを奏でています。
どの顔も赤く染まっています。夕日だけのせいではないのです。
家族も招待したある会社の粋なはからいです。

きれいな日本人の娘と結婚した男は、満面笑みでした。
どうしてこいつを選んだのとずっと疑問でした。
娘は身ごもっていました。
こちらも「お久しぶりです」と笑みでした。
解らないものです。大和撫子流出です。
ドイツで医者として働いているとのことでした。

そんな邪推も吹き飛ぶほどの国境の落日です。

絵手紙を描くスピードは、段々早くなりました。
あれこれ悩まずになったのが、一番に得たことです。
自分の能力はこんなものと、楽しんでいます。
20枚くらい貯まったら、仲人さんに送っています。
あんたの絵が好きと言われるのです。

本当は、毎日送ってあげたいのです。

そわそわと 軒先の母 郵便や

2015年8月14日

コメント
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