
風が水面の上を通り抜けて行きます。
池の奥になるほど緑が濃くなります。
沖縄首里にある瓢箪池です。
どんなに日照りの時も枯れたことがないと言われる池です。
暑い午後、やはり熱を帯びた風が、部屋を通り抜けて行きます。
ひたすら居眠りをします。
夕方になったので、じゃぶじゃぶと野菜たちに水をかけます。
少し涼しくなったような気がします。
水はぬるま湯のようです。
それでも緑の葉っぱたちは美味しそうに腹いっぱい吸い上げます。
空気に同化するように眠りこけます。
昨日まで痛めつづけた凝りがほどけていくようです。
ほろほろと物思いにふけります。
浮かんでくる言葉を書きとめていきます。
どうしてそんなことを考えたのかなど追求しないのです。
昨日は、心配事を背中いっぱい背負った友人
スケジュールが埋まることが大好きな先輩、そして妻と4人で中野で一杯やりました。
とりとめもないいつもの話の繰り返しです。
それが楽しいのです。精神がほぐされていくのです。
背中いっぱいの心配事を放り投げるように、友人は面白可笑しく話していきました。
三人は、ひたすらふんふんと聞くのです。
友人は気持ちだけでも軽くなったでしょうか。
たまたま入った二軒目で、珍しく同郷の店の人から野菜の煮物をサービスでいただきました。
風が水面を揺らします。
けっして涼しくはないのです。
窮屈さがない分、さわやかな風として感じます。
緊張の 水風呂浴びて 昼寝かな
2015年8月2日