2011年8月に誕生した乃木坂46は、今年結成10年目に突入した。
卒業発表している白石麻衣、中田花奈を含めて現在ちょうど46名のメンバーを抱えている。
卒業した主要メンバーの中で、深川麻衣、桜井玲香、西野七瀬、生駒里奈等は舞台やドラマ、バラエティで活躍しており、川後陽菜、伊藤かりんがYouTubeで更新を重ねている。
また、市来玲奈と斎藤ちはるがアナウンサーとなって現役メンバーとの共演を果たしており、特にテレビ朝日の「Qさま」で、斎藤ちはる、高山一実、山崎怜奈がMC、回答者と異なる立場で共演している様子は、乃木坂46というグループが本当に充実したいい時期を迎えているのだなあと実感させてくれた。
現在、現メンバーでは10月に卒業が決定した白石麻衣に代わって、齋藤飛鳥、生田絵梨花、山下美月、梅澤美波らがエース級といえるくらいメディア露出が多くなっている。
選抜制度に捉われ、アンダーメンバーの活動が定まっていなかった1期生、2期生では早期に卒業したメンバーも多かったが、期生ごとに単独活動させ時期をみて本体に合流させる形をとった3期生以降は一人も卒業・脱退が出ていない。
特に3期生はテレビ・ラジオでの露出頻度の差はあるものの、それぞれモデルや映画・舞台出演などの活動で経験を積んでおり、日向坂のようにメンバー総出演のバラエティやドラマをもう一度企画してもいいくらいパワーが充填されてきていると感じる。
そして4期生。
先般4名の”新”4期生が加入し総勢16名と一大派閥になったのだが、ロケバラエティ「乃木坂どこへ」、現在放送中のコント番組「ノギザカスキッツ」とお笑いコンビさらば青春の光をMCに迎えて、確実にバラエティ力を積み上げている。
また、白石麻衣の卒業シングルとカップリングされた4期生曲「I See」が動画再生回数で表題曲を抜いてしまうという”快挙”を達成し、注目を集めた。この曲のメロディーやアレンジが、SMAPの一連のシングル曲とテイストがそっくりだったことから、乃木坂以外のファンを呼び込んだことが要因だったようだが、歌番組でも注目され4期生だけのパフォーマンスが地上波で放送されている。
遠藤さくら、賀喜遥香、早川聖来、田村真佑、金川紗耶といったところがメディア露出が増えているが、他のメンバーもだいぶキャラクターがはっきりしてきていて、あとはチャンスされあればいくらでも弾けていきそうだ。
ただ心配もある。
AKB48と同様に白石麻衣など世間一般に認識されているメンバーが抜けることにより、3期生・4期生がジャンプアップするまで停滞期が訪れる可能性があること。
ヒット曲、CM、SNS、なにか乃木坂46として、メンバー個別でも自身の魅力を発信する場をもっと作り出す必要があるだろう。
なんにせよ、10年継続してみせたガールズグループである。そう簡単には終わらない。