Afternoon Avenue 25 (by hide_boo)

Perfumeと乃木坂46、IZ*ONEなどのアイドルやクルマやバイク、好きなものついて、だらだら綴ります。

日向坂で会いましょう(日向坂46) / テレビ東京

2020-08-03 10:01:36 | Weblog

テレビ東京の日曜深夜は、アイドルグループの冠番組が3つ連荘で放送されている。まずはじめに乃木坂46の「乃木坂って、どこ?」(現在は「乃木坂工事中」)が放映開始され、途中、レプロエンターテインメント(女優・新垣結衣が所属するプロダクション)の9nineとベイビーレイズの番組も挟まれた時期もあったが、その後、欅坂46の「欅ってかけない?」が始まり、欅坂から独立して、ひらがなけやき坂46が「ひらがな推し」がスタートした。この「ひらがな推し」がグループの改名と同時に日向坂46「日向坂で会いましょう」にリニューアルされて現在に至っている。

坂道グループと呼ばれる3組が連続して冠番組を放映させている、テレビ東京もすごいがし、深夜番組という視点でみれば、3番組とも長寿番組と呼ばれる放映回数になっている。

アイドル番組では昨年放映終了となったが、AKB48のAKBINGOのようにゲームやロケ、ファッション、占い、いろいろな企画を経験させながら、ビジュアルとキャラのギャップを見せてファンを拡大させるというのが定番の作り方であり、乃木坂でのバナナマン、欅坂での土田晃之・澤部 佑はこの路線を守りながら、各グループの独自性を出している。

しかし「日向坂~」は違う。


MCであるオードリーの趣味や世代コンテンツがメイン企画になったり、アイドルらしい企画の中に大喜利を組み込み、運動会やスタジオ外のロケでも若林が特定のメンバーを贔屓するという、アイドル番組にあるまじき(笑)行動が入り、それを日向坂のメンバーがいじり倒す。それって若手芸人がやることじゃないかと思われるような内容に変わってしまう。とにかくアイドルではなく芸人育成番組なのだ。

そして、さらにすごいのは日向坂46のメンバー全員が、オードリーの笑いのフリに全力で食らいついていることなのだ。きっかけがあればすぐにダチョウ倶楽部のような団体芸ギャグに全員がノってくるわ、大喜利では下手すればIPPONで勝ち残れそうな斜め上の回答を繰り出すメンバーがいたりと、それこそ若手芸人を潰す勢いをもっている。

メンバーの中にはオードリーのラジオ(オールナイトニッポン)のファンリスナー(リトルトゥースというそうな)が複数存在し、オードリーのファングッズであるリトルトゥースのTシャツを番組内で着てみたり、ハガキ職人センスを見せたりするなど、オードリーからすれば本来MCが盛り上げるべき主演アイドルが逆にMCを盛り立ててくれるというやりにくくも素晴らしい環境が構築されてきている。

そして、こうした番組の動きを番組スタッフも矯正しようともしておらず、テロップからして、オードリーのやりたいようにまかせているというか、スタッフの中にオードリーファンが存在するかの如く、とにかく「ひらがな推し」時代にできあがったそうした方向がまんま「日向坂であいましょう」でも止まることが無い。

冷静にみれば、日向坂46には、AKBの前田敦子・大島優子、乃木坂46の白石麻衣、欅坂46の平手友梨奈のように世間に認識されたブレイクメンバーがまだ存在していない。

徐々に個人仕事は多くなっており、モデルに抜擢されるメンバーも増えてはいるが、いまだ日向坂としてメンバー間の格差がない。逆にだからこそ、彼女たちには危機感はあり、日向坂としてのフランディング、方向性を求め続けている。


お笑いをどん欲に吸収しようとする姿勢もそうした「自分たちの色」を生みだそうとする努力の一端なのだ。

現在は終了しているが、日本テレビ系列で放映されていたKEYABINGO、HINABINGOでもひらがなけやき、日向坂としての冠番組をもち、MCにサントウィッチマンや吉本新喜劇の小藪一豊といったベテランに恵まれ、それぞれにもオードリーから培ったバラエティ対応力にさらに磨きをかけて、いまやその筋の業界人からも「日向坂で会いましょう」が注目されている。

アイドルなのになんであんな団体芸ができるんだ、なんであんなに大喜利ばかりやっているんだ、と驚きの声もあるらしい。

メンバー一人一人の個性は(じつはたっぷりあるのだが)まだまだ知られるのに時間はかかるだろうが、日向坂46はバラエティに使える、、、という評価がたかまつまているのか、最近、テレビ朝日のしくじり先生やフジのネプリーグ、日テレの沸騰ワード10など、準レギュラーともいえる勢いで出演数が増えていて、それも特定のメンバーに偏っていないところが逆にすごい。

日向坂のメンバーを2~3人出せば、しっかりキャラクターを発揮できるという評価になっているのかもしれない。

アイドル活動で握手会やライブが開催できない環境の今、お笑いを徹底強化した日向坂のテレビでの強さが他のアイドルと一線を画しはじめているのだ。

この先もオードリーの動き方でどうころぶか分からないところはあるが、簡単に大喜利コーナーも捨てられることはないだろうし、日向坂メンバーのメンタルが強くなってきている今、MCとメンバーのイジりあいの激しさも高まっていくことと思われ、さらに面白くなりそうな番組なのである。


そして、ひらがなけやき時代に学業優先で休業し、先般復帰した影山優佳が、日向坂で受験イジリされ、同局の「フットブレイン」で比類なきサッカー評論家としての才を見せつけ、日向坂の新たな方向性を生みだしつつある。実はスポーツという面でも、もともと企画で野球がらみを多くやっているし、メンバーの中にも東山芽衣や、新3期生の山口陽世のようにアスリート並みの運動能力を有しているものもいるので、スポーツバラエティにも対応ができるのだ。

そうした多方面への成長が、この番組で多く見られるようになることを期待している。