先日、所用で群馬県高崎市に向かった。東京から新幹線ですぐの距離だか、せっかくなので在来線で路線検索してみたら、草津1号上野午前10時発がヒット。
どんな列車が充当されているのか、予習をせずに当日上野へ。
スワローあかぎとして入線してきたのが、常磐線で活躍していた651形。まだまだモダンな外装デザインの車両が、本数の少ないマイナーな特急に充当されているのを知り、少々複雑な気分。
帰りは、おもいきって八高線で八王子方面へ。いつもJRの路線図を眺めては、近いのになかなか乗る機会がなく、いつかはと思っていた八高線。
高崎から高麗川までの気動車区間が最大の楽しみだったのだが、ついに乗車することができた。
高崎駅での八高線のホームは2番線・4番線が使用している島ホームの東京側の端っこに、3番線ホームとして設けられている。
2両の短い編成だから仕方ないが、大きな看板で「発車ベルは鳴りません」と掲示されていたのは笑ってしまった。
八高線の気動車区間のダイヤは1時間に1本。金曜日の昼過ぎ、決して満員になることはないが、利用者が私一人になるようなこともなく、路線バスと同じような感覚。
車両の外装は排気筒も目立たず、シンプルなデザインで電動車とあまり変わらないイメージ。
車両前面と側面の縁が今時は面取りしたようななめらかな仕上げをするのがトレンドだが、キハ110系はスパっと切り落としたような仕上げになっているのが特徴的かもしれない。
足元のディーゼルエンジンの音も気になるほど騒音はない。
特に惰性走行に入った時、エンジン音が急激に下がるので相対的に非常に静かに感じたのは新鮮だった。
高崎から高麗川まで、とにかく田畑や山林が続く平地を突っ走っていく感じの車窓に終始する。窓が閉め切りなので、観光的な雰囲気は少なかったが、なかなか楽しむことができた。
今度はできれば途中下車したいところだが、1時間に1本はうーんスケジュールが厳しい。
でもこんな近くに気動車が走っている路線があることに感謝。