キリシタン灯篭
(板橋区志村の延命寺にあるキリシタン灯篭)
(灯籠に刻まれた奇妙な文字記号)
日本全国に渡って、このキリシタン灯篭は百数十個あるとされるが、
その全てを調査された松田重雄氏の「切支丹の信仰」の著書の中で、
文字が簡単に解明され隠れキリシタンの崇拝物として解るようでは、
すぐに捕まってしまうので、わざと解り難くしてある、と言う。
氏の指摘では、奇妙な文字列を左に90℃回転すると、
【「Lhq」で「L」は小文字にすると「l」は「i」を指し、
「Lhq」の「h」は横にすると「T」であると言う。
そして「Lhq」の「q」は「p」を表していると言う。
つまり「itp」であり、
キリスト教の語源はフェブライ語であり、
フェブライ語は右読み母音抜きであるから、
「itp」=「pti」=「patri」
すなわち「パートリー」=「父なる神」を表す】と結論つけている。
確かに、キリスト教はイスラエルが発生地と思われる。
イスラエルの祖先はフェニキア人でフェニキア語を使っていた。
フェニキア語とフェブライ語の関係は、下記の通りであるから、
(フェニキア文字はシリア一帯を中心とする、
海洋商業民族であるフェニキア人によって使用された文字で、
フェニキア文字(BC14世紀)→ギリシャ語(同9世紀)→ラテン語(同7世紀)
→ヘブライ語(同3世紀)→アラビア語につながる言葉。)
また、イスラエルの死海の脇にあるクムラン遺跡。
その洞窟内に発見された羊皮紙に書かれた旧約聖書ークムラン聖書ーは、
ヘブライ語で書かれていることから考えると、
この奇妙な文字列はへブライ語と考えられる。
松田重雄氏と違った見方をしてみよう。
この奇妙な文字列がヘブライ語であるとして、
ヘブライ語は右から読み、しかも母音が省略されている事から、
英語読みのように左から読んで、しかも母音を入れると、
ヘブライ語(L h q)⇒英語書きにすると(Q h l)⇒
母音を入れると(Qahal)となる。
ヘブライ語 Qahal はどんな意味があるのでしょうか?
(つづく)