ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

知ろう小児医療 守ろう子ども達の会のHPが新しくなりました!

2014-01-21 17:39:22 | 「知ろう!小児医療」の会の情報

この長い名前・・・

でも、実際の活動がそのままの名前で、わかりやすいと思います。

会ができてもうすぐ7年とか・・・

私も協力医として関わって多くのお母さん達と出会い、いろいろなことを学んできました。

すごく力をもらったし、応援したい活動です。

趣旨は。。。

子どもの病気のことはおろかこそだてのことを何もわからなくて不安なお母さんたちが、

小児医療について知ることで安心につながるように・・・というものです。

この会に出会ったころの私は三人の子育てを優先してかなり仕事を減らして時期でした。

診察室で出会うお母さんだけでなく、幼稚園などで出会うお母さんから本音をきく機会が増えて、結構疑問やショックがありました。

お母さんたちは、医師に距離を感じているのだなつくづく思ったものです。

納得して(るようにみえる)診察室を出て行かれるお母さんたちが必ずしも納得してないのだともわかりました。

ときどきはあったのですがね、薬局から「薬を出してほしいって言われてます~」とか電話があることもあったし・・・

お母さん達の訴えはこんな感じ・・・

「どうして、こんなにたくさんの薬をだすの?」

「こんなに長く薬を出すってそれまで家で看てなさいってこと?」

「お薬どうしますか?って言われても困るよ~わからないのはこっちだもん、小児科医なのにわかってないの?」とか・・・

「また熱出したから、抗生物質もらいに行かなきゃ・・・」などなど。

考え方もどうしてほしいかもまちまちで、でも、自分の本音を伝えてないため、疑問を言えないためモヤモヤを抱えてる様子でした。

薬を出すかどうかは医師の考え方にもよりますが、今はウイルスの病気に効かない抗生物質は最初からは出さない先生も増えています。

だけど、絶対細菌でないとも言えないので「念のため」の処方が今も普通にあります。

薬に抵抗あるかどうかも、医師に伝えた方がいいことの筆頭です。

お母さんの気持ちに沿った処方が可能な場合も多いからです。

もちろん、そうでないこともあるので、そういうときは説明をしてもらい納得できるようにするのがいいですね。

薬をどうするかと聞かれるということは、どちらでもいいですよということなんだよと説明したこともありました。

医師の本意をわかりやすく説明するとなるほど~と言ってくれるお母さんもいました。

そこまで、聞けないというのが普通なんでしょうか?

私はその本音の部分を伝えた方がいいのに~と何度言ったことか。

処方する側としては、「こんなに待ち時間をかけて通ってくださって、何もお薬ないなんてひどいと思われないかな?」というの気持ちもあったりします。

お薬が欲しくて診察の待ち時間を受け入れているのかな?と。

でも、今必要な薬なら飲むけど、そうでないという診断だけでいい、お薬が必要ない、そのうち治る見込みである感染症だろうと診断してもらえたらそれでいい、というお母さんもいらっしゃり、そういう受診もあるんだなとよくわかりました。(それは驚きでもありました。)

そういうことをはっきり言える関係性を作るというのが大事なんだと思います。

全て思うように処方することはできないけれど、お母さんの気持ちを組んだ処方はできるからです。

その本音こそ、処方医は知りたいし、そういう関係性を作っていくことは、とても大事だと思います。

本音のコミュニケーションはより納得できる医療に近づきます。

「説明してくれない」と不満を言う方に、どこがわからなくてどんな説明を求めたの?と聞いたら、「何も・・・」と言われてビックリしたこともありました。

それで、文句を言われても…という現場が実際にあるのです。

カルテが高く積まれてる(今は紙カルテはないかな)ときは、特別に説明を丁寧になど言ってられないからです。

聞きたいことをポイント絞って、質問するのも付き合い方では大事。

(聞きたいことをメモしておくといいですよね。)

そういう医療との付き合い方について、思うことがいっぱいあったころ、代表のあまさんと出会いました。

(1月のひだまりスペシャルイベントゲストです。出会ったころよりもずっとご近所さんになりました)

私は、もともと、産後こそ母親学級が必要だと思っていました。

(妊娠中は出産がゴールみたいに思ってるけど、そこがスタートでわからないこと不安なことがいっぱいあるのが普通ですよね)

何度も(一人一人に同じ質問の答えとして)、赤ちゃんの身体のことから病気のこと、家での看護のことまで・・・

誰にでも知っててもらえるといいと思うことは、母親学級のような形であらかじめ知っておくのはいいと思っていました。

そういう小児医療講座をざっと受けておくかどうかで、少し安心できたり、落ち着いて看ることが出来たらいいですね。

そんな「お母さんが知る」を目的にした会に協力医として参加できて、とても楽しく自分にも学びになっています。

協力医の先生方とお会いできるのも楽しいし、会のお母さんたちもとっても素敵な人ばかりです。

この会のホームページが新しくなり、わかりやすいものになりました。

こどもからだメモもダウンロードできますが、これも会のみんなで考えたすぐれものです。

からだノート(2月のスペシャルイベント)作るのも、このメモを作るのも、医師とのコミュニケーションのため、それが子どもによりよい医療への近道だからです。

ホームページには、いろんなコンテンツがありますので、ぜひご覧ください。

そして、お役立ちの情報もお気にいりにいれとくといいですよ。

メルマガ登録もお得な情報がいっぱいなので、ぜひ!

協力医が医療情報の原稿を担当していて、メルマガチームの方たちが月に一回発行してくださってます。

今、連載中の熱~い会員さんたちのリレーエッセイがとっても面白いです。

登録されたら、今までの医療記事もすべて読めるようになっています。

 

 


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