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Untersee-Boot

あるいは感想記として

内子座あれこれ

2016年03月18日 | 現代狂言Ⅹ
金丸座公演の翌日行われた内子座公演。
内子座は、金丸座よりも少し小さめの小屋で、臨場感3割増しという感じでした(笑)。

           

天井にはシャンデリアがかかっていて、ちょっとモダンな作り。
舞台上には照明もついており、普通の劇場と同じような明るさになってました。
それから、内子座には所作台は新たに作っておらず、普段の舞台のままでした。
エアコンもついている、とのことでしたが・・・寒さは変わらず(笑)。
やはり手足の指先は冷え冷えでした(笑)。
ただ、こちらはブランケットを貸し出していましたので、膝上は少し温まりましたが、寒さに耐えて観劇というのは、昔ながらの小屋の宿命(夏は逆に暑そうだな~・笑)ということなのでしょう(笑)。
ちなみに、金丸座の桟敷席は畳敷きでしたが、内子座は木のベンチがあり、その上に座布団が敷いてありました。

           


フルハウスの内子座。
定刻11時に開演。
内子座でも午前の回は南原さんの挨拶がありました。
「私がお昼の顔、南原清隆です」という挨拶のあと(笑)、いつものアンケート。
「昨日金丸座で・・」という話をしていましたが、客席から「「昨日テレビでやってた」という声が。
それを聞いた南原さんは「(そういうの)教えてください」と言ってました(笑)。
森君や石井ちゃんのブログには、テレビを見たというのが載ってましたが、南原さんは放送を見なかったのかな?(私も見れませんでした・涙)
それから、、内子にはバスで9時ごろやって来た、空気がおいしい、という話のあと、こちらもいつものアンケート。
「狂言を初めて観る人は?」という質問には、「9割8分ですね」。
「生で(南原さんを)初めて見る人は?」という質問では、「9割9分8厘ですね」。
そして、「テレビで見るより…」と続けると、客席からタイミングよく「いい男!」という声が(笑)。
南原さんは「間が素晴らしい」と褒めつつ(笑)、続けて「いい男だと思う人は? 」という質問。
お客さんが手を挙げると南原さんは、「100パーセントですね」と、なぜかここだけパーセント表示でした(笑)。
あとは、恒例の言葉クイズなどをしたあと、万禄さんを呼び込み退場。
南原さんの挨拶は5分くらいでした。

万禄さんの狂言レクチャーは、他の3公演とだいたい同じような感じでしたが、ハワイへ行くところを実演する場面。
「ここ松山から・・」と言っていて、客席はちょっと変な空気に(笑)。
万禄さんたちが泊まった松山に近いとはいえ、内子は松山ではない・・と思いますが(笑)。
それから、今回は「千切木」の説明は短めで、わわしい女性、「夫婦愛の物語」というふうに話してました。
最後は狂言ふうの笑いの練習をして終了。
万禄さんの挨拶も5分くらいでした。

古典の「千切木」は、笑いや拍手が多く、とてもいい雰囲気。
内子座も舞台と客席が近いので、演者の生の声が良く通り、皆さんの声か腹にまで響きました(笑)。
当たり前のことですが、皆さんすごく良い発声だな~と改めて大感心でした。
それから、鬼門の場面は今回は問題なくクリア(笑)。
南原さんは堂に入った太郎でした。
ジョニ男さんのあれは、今回は大爆笑(笑)。
これについては、カーテンコールの挨拶で万蔵さんが、いろいろやって今まではドン引きだったが今日初めて大爆笑で、(ジョニ男さんは)うれしくて休憩中もみんなのところを回りなかなか着替えに来なかった、と話してました(笑)。
あ、それから、舞台がとても近かったので、正座している皆さんの顔をよく見え、万蔵さんはさすがだな~微動だにしないし顔色一つ変えない、というのがわかりましたし、森君はちょっとつらそうだな~とか(笑)、石井ちゃんは時々目をつぶって耐えているけど大丈夫かな?とか(笑)、今までにない心配をしてしまいました(もちろんみんな問題なくちゃんと退場しました・笑)。


新作の前の楽士お二人の演奏では、和田さんがいつもより声が多く出ていて(笑)途中で手拍子と拍手。


新作 「不思議なフシギな鳥獣茶会」も笑いと拍手が随所におこり、大いに盛り上がってました。
ただ、今までになかったところでちょっとハプニングがあったり、南原さんの左のポケットのあれがちょっと取れそうになっていたり、観ていてちょっとドキドキしましたが、大きな問題にはならずひと安心(笑)。
ちょこちょこアドリブもあり、今回も万蔵さんと南原さんが客席に降りてくるという演出があったりして、やはり笑いと拍手に包まれて終了。
私は相変わらず最後は涙目でした(笑)。


カーテンコールは1回。
南原さんは、内子座は距離が近くてお客さんの顔が一人ひとりわかる。
それから、セットも照明も・・という話と、萬狂言の方に感謝の言葉を述べてました。
万蔵さんは、ナンチャンと10年はやっていこうと話ていたがあっという間だった、という話と、前述したジョニ男さんの話(笑)。
あとは10月に万蔵さんと茂山千三郎さんが内子座で行う舞台の告知をしてました。
恒例のサプライズでは、南原さんと万蔵さんは2階席まで行って皆さんと丁寧にハイタッチや握手。
大きな手拍子と拍手でとても盛り上がっていましたが、カーテンコールは1回。
終演は13時18分でした。



小屋の外に出ると、午後の部の自由席のためにすでに行列が出来始めていました。
午前の部も開場時間に行ったときはすごい行列が出来ていましたし、ありがたいことであります(私は関係者ではありませんが・笑)。


           

              



午後の部は、南原さんの冒頭の挨拶はなし。
万禄さんが歌いながら酔った演技をして登場し、その後狂言のレクチャー。
ハワイへ行く実演では、今回も「ここ松山から・・」と言ってました(笑)。
「千切木」の説明もちょっと短めではありましたが、最後の謡の詞の説明など、わかりやすく話してました。
最後は皆で笑いの実演をして、万禄さんの挨拶は約8分で終了。


「千切木」は、笑いや拍手がおこるなか、大きな問題もなく(笑)無事終了。
台詞や動きのタイミングがちょっとずれたかな??変な間がちょっとあったかな??と思うところが何か所かあり、少しヒヤヒヤしましたが、何度も観てると細かいこともいろいろと気になってしまいます(あと、今回ほどハプニングがある古典も珍しいのでどうしても心配になってしまいます・笑)。
それから、ジョニ男さんの例の場面は午前の部と同じで爆笑でしたので、ジョニ男さんもさぞ喜んでいたことでしよう(笑)。


「不思議なフシギな鳥獣茶会」は、こちらも笑い&拍手。
そして、演出などがちょっと変わってる場面がありました。
登場の仕方が午前の回とはちょっと違っていたり、稲葉さんのギター演奏が新たに加わっている場面があったり、最後まで進化は止まらないな~と笑いながらも感心してしまいました(南原さんが台詞を飛ばしてたとこもありましたが・笑)。
それから、とてもいい場面でちょっとしたハプニングもありましが、不可抗力ということで(最初は演出なのかな?と思いましたが、時計を見たら5時で納得、いや、納得はしませんでしたが・笑)、こんなことも含めて生の舞台ということなのでしょう。
そんなハプニングをものともせず、場内は大きな拍手で終了。


カーテンコールは午後も1回。
南原さんは、こんな素晴らしいお客さんの前で出来て、勇気と笑顔をもらい充実した舞台になりました、と感謝の言葉。
そして、「このことを胸に明日からヒルナンデスを・・」と言って笑いをとってました(笑)。
あとは、セットも照明も・・という話と、萬狂言の方、内子座の関係者にも感謝の言葉を述べてました。
万蔵さんは、午後5時のハブニングについて、「無視してくださって・・」とこちらも感謝の言葉を述べてました。
恒例のサプライズでは、この回も南原さんと万蔵さんは2階まで行き皆さんと握手&ハイタッチ。
南原さんはいちばん最後まで客席に残り、丁寧に握手。
大きな拍手と手拍子の中、内子座公演は終了しました(何時に終わったのか、感激にひたっていて時計を見忘れました・笑)。



内子座公演も、やはり大盛況でとても素晴らしい舞台でした。
とても盛り上がったのにカーテンコールが1回だったのはちょい残念でしたが(午後は帰りの飛行機の時間の関係だと思いますが、午前は・・合間の休憩時間が短いので仕方ないか・笑)、そんなことは無問題(笑)。
出演者の皆さんの表情や息遣いまでよくわかる、臨場感あふれる舞台を観ることが出来て大満足。
生の舞台の良さ、現代狂言の面白さを肌で感じた一日(金丸座を含めると二日・笑)でした。



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