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Untersee-Boot

あるいは感想記として

『スポーツドリーム』 6/6

2009年06月07日 | スポーツドリーム
前回に引き続き、ゲストはラグビー元・日本代表の松尾雄治さん。

今回は10の質問でラグビー話をあれこれと。
"ラグビーというスポーツは選手も楽しいが監督も楽しい?"という質問に「はい」と答えていた松尾さん(今回はすべての質問に「はい」という答えでした・笑)。
いわく、以前は選手としてやるほうが全然おもしろいと思っていたけど、最近は(成城大学の監督を引き受けた5年前から)監督もおもしろいと思うようになったそうで。
松尾さんの引退試合観に来ていた長嶋さんから言われたことが・・「「引退というのはすごく勇気のいることだし、たぶん雄ちゃんもこれから色んな関係者と会わなくなったときにすごく寂しい気持ちになる。でもね、またそれを乗り越えていくとね、色んな角度でラグビーと携わっていくことが出来るんだよ。違ったかたちでね。評論家としてでもいいし、指導者としてもいい。違ったかたちでラグビーに携わるということが出来る人は素晴らしいことだしね、そういうふうになっていくよ」って言われたのが、ホントに20年経って5年前にね、そういうふうになったわけですよ」・・というふうに、ホントになったとのことでした。


"人間頭で考えるよりまず行動してみることだ?"という質問では、

松尾 「もう、これは絶対そうですね」
南原 「うん」
松尾 「まずね、考えてたんじゃね」
南原 「はい」
松尾 「時間経っちゃってどうしようもないでしょ」
南原 「はい」
松尾 「人間が生きるのにね、一番大切なのは勘ですよ、勘」
南原 「最近、勘がだんだん鈍ってくる・・」
松尾 「うん、だからそれは何故かっていうのは、ペンを持ってもの書くからですよ。何足す何は何だとか」
南原 「うん」
松尾 「何はどうなってるってことをペンで書くから」
南原 「うんうん」
松尾 「その勘が鈍っちゃうんですよ」
南原 「鈍っちゃう」
松尾 「鉛筆持つと勘が鈍る」
南原 「・・なるほど」
松尾 「だから、皆は僕のことを「お前バカだな」と言いますよ」
南原 「うん」
松尾 「だけど」
南原 「はいはい」
松尾 「そうかもしれないけど、僕の頭の中にはそうじゃないんだもん。考えなかったら無理という結論にはならないんですよ」
南原 「あ、なるほど(笑)」
松尾 「うん」
南原 「なるほどなるほど。あ~おもしろいですね」
松尾 「やったんだけどダメだったんだな、というね、ダメだったんだなっていうものにはなるけれども、それは次に生きるでしょ。やんなかったら次に生きないじゃないですか」
南原 「そうですよね、何もない・・」
松尾 「何もやんなかったら」
南原 「はい」
松尾 「次にやりようがないでしょ。何かやったら「あん時失敗したからよぉ」って」
南原 「はい」
松尾 「次に生きるじゃないですか。やってみなきゃわかんないんですよ(笑)」
南原 「なるほど~、おもしろいですね~」

というやり取り。
この道を行けばどうなるものか危ぶむなかれ・・迷わず行けよ、行けばわかるさ!を地で行く松尾さん(笑)。
そんな松尾さんに、南原さんは「なるほど」を連発してましたが(笑)、でも、南原さんも、成功するか失敗するかわからないけどおもしろそうなことをやってみよう精神で落語や狂言をやってると思いますので、意外と似たもの同士の二人かもしれません(南原さんの場合は、勘がすべての松尾さんよりは色々と考えてると思いますが・笑)。


あとは、先週に続き、今回も成城大学ラグビー部の、

松尾 「普通、スポーツ選手っていうのは」
南原 「はい」
松尾 「痛くたって」
南原 「はい」
松尾 「「ウ~~!」とか「イ~タ~!」ぐらいでしょ?」
南原 「はい、はい」
松尾 「ウチのは違うもん」
南原 「はい」
松尾 「「痛い痛い痛い痛い痛い!」」
南原 「アッハハハハハ」
松尾 「「ウワ~!痛い!イ~タタッタッタ~痛い!」って、俺が行くまでずっと言ってるからね、痛いの」
南原 「アッハハハハハ」
松尾 「「お前、そんなに痛いわけないだろ、スポーツ選手が」」
南原 「アッハハハハ」
松尾 「「大丈夫か?」って言ったら「ダメです」って言うしさ」
南原 「アッハハハハハハ」
松尾 「普通、「ダメです」って言わないでしょう」
南原 「ハッハハハハハハ」
松尾 「で、挙句の果てに、「名誉の負傷です」だって」
南原 「アッハハハハハハハハ」
松尾 「名誉かどうかは俺が決めんだ、バカヤロー」
南原 「アッハハハハハハハハ」
松尾 「「お前が決めるっておかしくねぇか?それ」って、何が名誉の負傷?」
南原 「ハッハハハハ」
松尾 「情けなくなっちゃう」
南原 「(笑)でも、そういうのをわかってもらいたい、わかってあげるっていうことが、ひとつの信頼ってことですね」

という、トホホ話も披露(笑)。
ちなみに、松尾さんは成城のラグビー部の監督は無報酬でやっているそうで。
にもかかわらず、選手を自宅に呼んで自費で鍋パーティーを開いているとのこと。
これは、他の大学は合宿生活をして寝起きを共にしているけど、成城のラグビー部は皆家から通ってるので皆で過ごす時間を増やすためにやっているとのことでしたが、う~む、こういうことは出来そうでなかなか出来ないことだな~、と大いに感心。
"監督業もいいがそろそろ仕事をしないと実はかなり苦しい?"という質問や"最近生活を切り詰めてる?"という質問にも元気に「はい」と答え、「今日のギャラも鍋パーティーですね」という話なども明るくしていた松尾さんでしたが、こんな松尾さんのラグビーLOVEな気持ちを、現代っ子が意気に感じて頑張ってくれることを願うばかりです(笑)。


あとは、失敗したときは早く謝る、そうしないとしばらく経つうちに全部自分に都合のいいように考えるようになって謝れなくなっちゃう、選手にも失敗したら早く認めて次にいいプレイを2つすればいと言っている、という含蓄のある話などがありつつ、"いつかは日本代表の監督をやってみたい?"という質問では、

松尾 「そうですね、あの~、やっぱり各スポーツそうですけど」
南原 「はい」
松尾 「みんな外国ナイズされるっていうか」
南原 「うん」
松尾 「まぁ、アメリカとか」
南原 「うん」
松尾 「ラグビーで言うとヨーロッパとか」
南原 「うん」
松尾 「そういうところのマネをするというね」
南原 「うん」
松尾 「そういうことが流行ってますよ」
南原 「うん」
松尾 「だけどやっぱり、僕はその国その国で良いものって必ずあると思うので」
南原 「うん」
松尾 「外国の監督を連れてきて、いくらチームを強くしようと思っても、その(監督の)国のBチームを作るようなもんでね」
南原 「あ~、なるほど」
松尾 「やる監督っていうのは、やっぱりその土壌で生まれ育って、そこでやってきた人達がいちばん合ってるんじゃないかな、と僕は思ってるんですよね」

というやり取り。
松尾さんいわく、素早く走れて細かくつなげる世界のチームの倍走れるようなチーム、点は取られるかもしれないけどトライを取り勝って競り勝つチームをつくりたい、とのことでした。
WBCの侍ジャパンも日本らしい野球の"日本力"で優勝しましたし、サッカーの前日本代表監督のオシムさんも外国人監督だけど似たようにことを(最初は外国のマネから入って基礎を作ることが必要、でもその後は日本に合ったオリジナルなサッカーを)言ってましたし、陸上の為末選手も日本人に合った走り方を追求していますし、松尾さんの考え方はラグビーの日本代表が強くなるための正道のような気がします。


あと、"テレビやラジオに出演して喋るのは好きだ?"という質問にも「はい」と答えていた松尾さんですが(笑)、確かに、昔はテレビなどにもよく出てよく喋ってた印象があるな~(笑)。
今回も情熱的によく喋ってましたし(笑)、またテレビなどに出演して・・現代っ子だらけのラグビー部を熱く指導する監督として、メディアにももっと取り上げて欲しいところであります。


ってな感じで2週にわたり、笑いありちょっと真面目な話ありで、興味深い話満載の『スポーツドリーム』でありました。




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