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Untersee-Boot

あるいは感想記として

行ってきました、舞台挨拶。

2008年11月01日 | ウンナンあれこれ
『その日~』の初日&舞台挨拶に行ってきました。
映画の前半はちょっと戸惑いつつ、後半は観ながらずっと口半開き状態(笑)。
いや、あきれていたわけではなく、涙と鼻水が止まらなくて息が出来なかったからなのですが(笑)。
号泣するわけではなく何だか知らないけど涙が出てくる・・・特に泣くシーンでもなく悲しいわけでもないのに涙が出てくるというのも、我ながら不思議ではありましたが、このへんが大林マジック(笑)。
新人監督にしてやられた、いや、してやられっぱなしという感じでした(笑)。
南原さんのと永作さんの夫婦っぷりももちろん良かったです。
特に、病床の永作さんと南原さんのやり取りのあと、眠っている永作さんに南原さんが言った言葉(まだ初日ですのであまり詳しく書くのもどうかと思いますので自粛します・笑)は実感がこもっており、思わず涙でした。
詳しい感想は、もう少し時間が経ってから・・もう一回くらい観にいこうと思っていますので、いずれまた。


舞台挨拶は、12時13分に上映が終わってからスタート。
(舞台挨拶ではネタバレな演出がありましたので、未見のかたはご注意を)
まずは、マスコミ関連のカメラマンなどが準備をしてる間、WOWOWの女性アナウンサーがお気に入りのシーンについての話をお客さんにしていましたが、客席はちょっと反応薄(笑)。
いや、この映画は観る人によって感じ方がだいぶ違うと思うので、急に同意を求められてもな~、という感じでしたが、準備が出来るまでの間一生懸命つないでいたアナウンサーの人にはちょっと気の毒でありました。
12時18分、場内が真っ暗になり、足元を懐中電灯(?)で照らしながら大林監督と南原さん、子役の二人が長椅子(濡れ縁みたいなもの)の置かれた壇上へ。
黒のスーツにノーネクタイの白いオープンシャツを着た南原さんと子役の三人が椅子に座ると、花火の光と音の効果音。
そして、大林監督の「おや?どこかで見た光景だぞ、あ、花火だ」「おやおや、ここに居るのは日野原健大さんと・・」という小芝居(笑)のあと、「大林宣彦でございます」という挨拶。
大林監督は「台本を読んで下手な芝居をしてしまいましたが・・」と言ってましたが、この演出は映画の(WOWOWだったかな?)宣伝部の人が考えて台本まで作ったものだそうです。
南原さんが子供たちに「3人で居るのも慣れてきたけど、なぁ」という話などをしたあと、紫色のワンピースを着た永作さんが「ただいま」と言いながら登場。
家族四人揃い、客席からは拍手。
大林監督の「初めて4人揃いました」、南原さんから「ママ、前より綺麗になったんかじゃないかな」という言葉があったりして、舞台上では、撮影裏話などをあれけこれと。
司会者の、永作さんとの夫婦はどうでしたか?と訊かれた南原さんは、「撮影中は「夫婦を体感させていただいて・・」「なんかゲームみたいでしたね」。
それを聞いた大林監督は、「ヒロベエは僕だけのものだと思っていたけど・・」「撮影中は嫉妬のしっぱなしでした」とのことでした(笑)。
映画のようにその日を宣告されたら?という質問には、南原さんは「受け入れられるか疑問だけど、叫ぶのは映画と共通だと思う」。
永作さんは「私も受け入れるのは大変だと思うけど、出来ることなら、とし子さんのようになりたい」。
大林監督からの、みんな見送る側だけど、見送られるほうはどうだった?という質問には、「見送られる人の思いが感じられた」。
そして、「撮影中は明るく、元気よく、テンポよく」と監督から言われ、「え?元気?テンポ?」と思ったとのことでした。
あとは、大林監督の、南原さんより10日前に永作さんがクランクアップして、その後の南原さんは見てられなかった、という話。
南原さんは、永作さんが亡くなるシーンの2、3日前は動悸がして自分のクランクアップのシーンよりつらかった、永作さんがいなくなった後は新しい映画を撮るつもりで撮影に臨んだという話をしてましたが、大林監督は「それを撮れば名シーン(名作だったかも)になるんだから」とのことでした。

その後、筧さん村田さん、伊勢さん、山田辰夫さんなどが壇上に登場し、マスコミのカメラマンによるフォトセッション。
前列で椅子に座っていた子役の二人、南原さん、永作さん、大林監督が、『その日のまえに』と書かれた団扇を持ち、「お願いします」というカメラマンに応えて右に左に目線をやって撮影をしてました。
そんな撮影が続いてる中、「今日ヒロベエ、マチネで」ってなことを言い出し、永作さんが今やってる舞台について話しだす大林監督(笑)。
「宣伝じゃないんですよ、内緒話ね」と言いつつも、永作さんは舞台のタイトルや劇場まで言うことになり(笑)、ちょっと恥ずかしそうにしていた永作さんでありました(笑)。
12時35分、永作さんは内緒話(笑)をしていた舞台のため、帰り際に大林監督と抱擁をして、ここで退場。
と、ここで、突然劇場内が真っ暗に。
大林監督は「これは台本にはなかったけど」と言ってましたが、これはまったくのハプニングだったようで。
あとで支配人の説明がありましたが、ブレーカーが落ちて劇場内は停電。
おかげで、しばらくはマイクも入らず、真っ暗の中素の声でみんな喋ってました(笑)。
「暗いのもなかなか乙なものですね」と言う筧さんに対し、南原さんは「これで(暗い中マイク無しで)やるわけですね」と言ったりして客席をなごませつつ、マイクなしでまたまた撮影裏話。
筧さんはメイクが大変で、あの眉毛は自分のものではなく特殊眉毛をつけてる。
勝野さんの「大林監督は憧れの人だった」という発言に対し、大林監督は「過去形になってる」。それを側で聞いていて大笑いしてる山田さん(笑)。
村田さんは、『22才の別れ』でギターを弾けるように練習したけど今は弾けなくんなっちゃった。
で、「今はキーボードを一生懸命・・」と言うと、南原さんからは「あ~『渡る世間だ』」というフォロー、いや、ツッこみ(笑)。
山田さんは、大林監督の映画は1カットでも映画俳優になれる、(今回の映画を観て)わかってもらえたのでは。
子役の小杉君は、監督が新人なら僕はまだまだタマゴです、という誰よりもしっかりしたコメント(笑)。
そして、峰岸さんの似顔絵とメッセージが書かれたパネルが運び込まれ、大林監督から、お見舞いといいつつ撮影をした、という話。
で、大林監督から「ナンチャンどうですか?、今回の映画」と訊かれた南原さんは「映画なんですけど、別の人生を歩いた・・」「健大と生きて行けて不思議な体験を・・」。
それを聞いた大林監督は「良いこといってくれたな~」。(このあとの大林監督の話についてはちょっと記憶があやふやなのですが、「おかえり」「ただいま」というのは実際にはないけど今回の映画は今の映画のようなリアリズムじゃない、願いを込めた映画でした。(ラストシーンは)あれ、本当に帰って来たのか夢だったのか語り合ってください、ということを話していた・・と思います。あやふやな記憶で申し訳ありません)。

12時52分、舞台挨拶は終了。
途中、真っ暗になり、テレビの照明さん(?)が舞台をハンドライトの明かりで当てていたり、テレビ局の人(カメラは4台くらい来てました)から、「マイク入ってないので大きな声で喋ってください」という注文が入ったり(マイクが入るまで7、8分かかってました)、テレビでちゃんと放送されるのかな?と、ちょっと心配になったりもしますが、とにもかくにも、ハプニングがありつつも、何とか無事に終わった舞台挨拶でありました(笑)。



ところで、数日前からパソコンの調子がおかしくなり、いまだ不調のまま(セットアップし直してようやく動くようにはなりましたが、ネットに繋がらずな状態)。
じゃ、これはどうやって書いてるんだ?ということになりますが、『その日~』を観終わったあと、ネットカフェに直行して書いてます(笑)。
ということで、まだしばらくは交信、ではなく、更新が途絶えてしまうと思いますが(笑)、悪しからずご了承ください。